調教師ランク・一口編/2011年夏版

1歳募集前の定番企画。きりたの独断と偏見による「一口版調教師ランキング」です。トータルの成績や、ビッグレースとか無視して、自分の経験と主観だけで決めています。

昨年のランク一昨年のランク3年前のランクと是非あわせてご覧ください。
きりた出資厩舎(+出資候補厩舎)に限る
ランクはSSS〜Fの9段階
/の後ろは出資馬と中央勝利数

■SSS(別格)

  • 角居勝彦/プリンセスデザイア1・エリンズフォレスト1・レッドジール2・レッドバビロン未

■SS(真っ先に出資)

■S(積極的に出資)

■A(馬の質が及第点なら)

■B(馬の質が合格点なら)

■C(余程良い馬なら)

■D(余程良い馬で安ければ)

■E(現状では出資しない)

■F(絶対二度と出資しない)

 以下、調教師について短評と、去年版からの変動について。過去言ったこともちょっと纏め直しておきます。
角居センセは相変わらず不動のSSS。この人の良いところは、走る馬のケアだけではなく、走らない馬への尋常じゃない足掻きとこだわり。その中で手を尽くせない馬は転厩というオプションも経験しました。「大成功」と「軌道に乗らない馬へのこだわり」を両立できる人はほとんどいません。その点で角居さんは競馬界のモンスターです。同じくらいこだわり派で人格者は他にもいますが、その中で角居さんほど成功している人がいないというのも事実。本当に凄い人。バビロンという楽しみな素材も居ますし、来年はもうワンステージ上の醍醐味を体験できると良いのですが。

SS両名も不動ながら、上原先生が加わってきました。小島茂センセの評価は「関東の角居」と言っても良いもの。トライアンドエラーで前へ進んでいくタイプの調教師が私には合うようです。ブログも込みでこの人の馬への情報量と(目に見える)熱意はずば抜けている。説明責任ってのは大事です。クラブ軒着方伝え方もあるでしょうが、負けたのに、壊したのに「すみません」も言えないような人には金は払いたくないですね。コジシゲさんはその点では群を抜いて日本一です。コメント夢目見がちな願望ではなく(ちゃんと夢も見ますけどねw)ちゃんと長所と欠点に向き合っている。あとはどこかで大成功するだけですね。馬の質が上がった今年は気合い入ってるでしょう。逆にここで二軍以下の扱いがどうなるかは注視したいです。久保田先生はフレンチの思い出一つですが、回り道して結果を出せる人。基本はダート馬が合うと思いますが、芝なら(距離の)守備範囲が狭い馬の方が上手い印象ですね。早く新しい馬で続きを楽しみたいですね。上原先生の弱いところのある馬への扱いは天下一品。牧場としっかり連携して、致命的な欠点を爆発させずに持たせてくれます。言ってみたら、天才的な地雷除去技師というか、時限爆弾の赤と青のケーブルを絶対切り間違えない人というか。どこか欠陥のある良仔が安いキャロとの相性は良いでしょうね。勿論POGからも。一口向き厩舎ですね。前年も言いましたが、リーディングの数字からはこの人のすばらしさは分かりません。

Sは2名。国枝先生は、クラブの意向もあるでしょうがウィザードはちょっと残念なことが多かった。SS寄りのSからA寄りのSになった感じですね。結構雑な面、と言うかあんまり学習成長的な部分がないのも事実? 角居さんやコジシゲさんとの差は広がった感じです。未勝利引退2頭のイメージが悪いので、もう一サンプル、内側から見てみたいところ。ムキムキマッチョな芝馬が合う厩舎ですね。そうじゃない馬もどのみちそんな作りになって、空回りしますので(マツリダゴッホとかは超例外)。デルフィーネ1頭だけの石坂さんは周囲の人の馬を見ていてここへ昇格。ダートだけじゃない狙い目がちょっと見えてきました。そろそろ2頭目行きたいです。

Aは7名。中尾ジュニア先生はリーガルを去勢しなかったりでやや頼りない感じもありB間近でしたが、7月のレース一発で色々覆りました。もう好きにしてください。余りコンディション調整は上手くないタイプなので、馬の質本位ですね。藤岡健さんは悪くないのですがシャガーラ自身の「持ってなさ」がどうにも。必然的にイメージは伸び悩みますね。藤岡兄弟の伸び悩みも…。橋口さんは(騎手選択が)情の人ってのは分かってましたが、その中でも馬に合う/合わないはあんまり反映されない感じがあり、このままシェリフが終わったらB〜C行きになりそう。基本、個人と大手向きで零細クラブ向きの人じゃないですね。ミッキーはフィアレス残念でしたが悪いイメージ皆無。ワンサイドゲームでS入りお願いします。安田隆さんは厩舎の競争が厳しくなってきましたが、個々の馬への見極めは結構しっかりしてくれているのでまず満足。領家さんは引退近づいてきましたがレース選びには工夫を感じますし、良い厩舎です。和田さんはスクエアナンバーの使い方でBからアップ。これが勝ちあがればSも見えてくるので、何とか…。同じ数使う方式でも無駄遣いの多い西園さんとの違いは歴然。まあ、ここは好き嫌いもあるでしょうけどね。

Bは6名。矢作さんは「2010年代の森厩舎」。空き巣狙い能力は当代一でしょう。Aに限りなく近いB。華やかな反面、使い捨て的なところもあるのも森厩舎譲りです。回転力の高い馬が狙い目? 松山さんは若い人でやや伸び悩んでいる感じですが、毛色の変わった調教師で引き続き注目。関東の若手は好感持てる人多いです。古賀さんは今年やや低迷してますね。デビュー年のアサヒライジングからコンスタントに走る馬を出しているのは立派。ピュアブリーゼを逃した以上暫く様子見が吉かも知れませんが。鹿戸さんは人柄的にはとても信頼できる感じですが、やっぱカズーの不の遺産というのはあって、ミホ放置場が付いてきます。ここが変わらないとSより上はあり得ないですね。庄野さんはこれから馬が入るので、据え置きで。戸田さんは数使ってくれるところが良さなので、数使えないような馬だと難しい感じです。

Cランクは3名。池江ジュニアはパパの定年で尚更バブリー厩舎。他の厩舎なら一軍の馬でも厳しいし、二軍以下の扱いははっきり言って微妙です。とりあえず高馬じゃないとどうにもならん気がしますね。音無さんも良いイメージの部分とそうじゃない部分のギャップが大きい。手塚さんは他のC両名と比べてもそんなイメージ悪くありませんが、ぴんと来る馬が入らないんですよね。やっぱ短距離かダートで。

Dランクは2名。鈴木さんは馬の適正見極めと、騎手とのコミュニケーションに難があります。同じミスを繰り返す調教師は嫌いです。平田さんはアンヴァルトで上に上げたいところなんですけど、やっぱこの馬は1000万にいて評価してはいけないと思うので。来年は上がってると良いな。牧場仕上げ派というか、調整が下手なイメージがあります。

きりた厩舎の3年D組(ごくせん)こと、E・Fランクに新しいお友達がやってきました。紹介します、西園君です。Eランクは3名。カズーは遂に10勝の大台に。どんだけ相性良いんだよw それでもストレスが非常に溜まる厩舎ですし、連携牧場の拙さと、にも関わらず「壊れたらそれまで」というどスパルタ。その上短期的な負荷で仕上げると言うことはしないのでいつも馬はお釣り残し。まあ、馬の質で持ってますね。私は予告通りジョーカーが最後のお付き合いなので、このあとはどれだけ欲しい馬出ても出資しません。なのでジョーカー引退したらF行きです。森さんは今すぐFに下げても良いくらい。今は取り柄を感じません。ここ行くなら矢作さんでしょうよ。西園さんは何か悪いところだけポリシーがあるというか頑固な感じ。騎手の使い方も拙い。マイネル好きな人以外にとってはメリット無いですね。

Fランクは2名。藤原某は「西のカズー≒伊藤雄先生の凄く劣化版」。コメントは適当、調整も適当、レース選びも超適当。強い馬は勝つけど馬を強くしたり、素質を開花させたりという手腕はほとんど感じられない。無駄に強気で結果でないとすぐに投げる。責任意識や粘り強さや試行錯誤と言った経営者の資質に欠けると感じざるを得ません。困ったのはスタッフも似たようなタイプが多い。各所のコメントやインタビュー観てても、人間性が嫌いです。客商売とはこれっぽちも思ってないでしょうんで、OP馬と確信できる素材を惚れ込んでお任せいたすのでなければ、関わらないが吉です。あとはカズー好きな人は合うんじゃないですか? 友道さんは永遠の友道さん。まあ、角居さんとの間には巨大な川が横たわっています。馬も多いですし、敢えて出資する理由がどこにもありません。総じてE・Fランクは大手クラブと個人馬主向け厩舎。フレールジャックくらい超エリート路線じゃないと地獄が待ってる感じですよね。その細い細い道に賭けて出資するくらいなら、関わらないことを選んでしまいます。

未出資厩舎はとりあえずA・Bに集めておきました。この中では近い将来出資したいのは笹田さん、須貝さん、荒川さんですね。

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