年度別振り返り企画・第7世代

 スランプ世代その1。この辺りの世代は纏めてても読んでも楽しくないのですが、一応振り返りの一連の流れってことで。

■2008年生まれ

  • 所属クラブ:キャロット・東京
  • 出資7頭:レッドシェリフ(2)・レッドジョーカー(2)・レッドマーベル(1)・スクエアナンバー(0)・ブロンクステイル(0)・レッドフィアレス(0)・レッドディアーナ(0)
  • 勝ち上がり率:43%(3/7)
  • 通算成績:5-9-7-7-8-53/勝率.056
  • 出資成績:出資代金36万/回収賞金17.5万/回収率48.6%


 比較的勢いと趣味だけで続けてきた一口が立ちゆかなくなる気配を見せだした年。そして色んな形で大きな失意を味わった年だった。


 レッドシェリフは非常に安く感じたハーツ産駒まで、実際この世代で募集された産駒ではコストパフォーマンスが破格に良く感じた。デビューから堅実な走りは見せるものの、勝ち上がりはギリギリの3歳9月。その後ハーツらしい成長力も見せ、4歳1月に2勝目。ここまでは良かったが、その後はレース選びも騎手起用もかなり場当たり的。定年近い調教師は色んな意味でリスクがある。だがまあ、橋口さんという人には昔から結構思い入れもあったので、知らないでただ好きなまま終わるより、出資して駄目なところも知った上で終わるのもまた良しかな、と。人の良いオジイチャン(失礼)で、その人柄は応援する側からすれば好意の対象ですけど、出資してる側からすると、人の財布で温情を垂れ流すなよ、となってしまいますねー。それでも今年のダービーは嬉しかったですよ。


 レッドジョーカーはセール出身馬で抜群の馬体。何よりカズーというドNG厩舎ながら、育成を信頼してラストと決めての出資。結局、蓋を開けてみればカズーは所詮カズーという結果。この血統でPOG関連媒体でも相当騒がれましたし、誰がどう見ても早い時期であればOP以上でやれた馬だったと思います。それだけに、デビューまでの経緯は本当に不愉快。色々複合的な要因はありましたが、クラブ退会を決める最大の要因はこの馬の一連の扱いです。これだけの馬を2つしか勝たせられないのは大失敗と言えますが、まあ厩舎もクラブも痛くも痒くもないでしょうね。一口は投資ではなく夢を買う(借りる)道楽ですが、このクラブは特に、大きな夢を見て、そこへ向かって少々の雑音は気にせずにいられる人向けです。勿論、当たりを引く、引かないでその辺の印象は差異が生じるでしょうが。


 レッドマーベルはビービーガルダンの下ってことと、馬体詐欺の名門(?)であるシンボリクリスエスも安い牝馬なら良いかな、という判断。短距離で面白いところはあったけど、健康にも流れにも恵まれず。こういうタイプに出資するなら関西より関東ですねー。シェリフ同様、定年間際の関西調教師は一流二流問わず条件馬には余り関心がありません。まあでもこの値段・厩舎であれば(未経験なら)多分今でも出資してます。良い勉強です。


 スクエアナンバーはとても安いファルブラヴ牝馬。とにかく数使うのが上手な和田厩舎にも興味あり、出資。後一歩で勝ち上がるには至りませんでしたが、2400以上の芝なら500万以上でも楽しめたでしょうね。惜しかった。地方のダートは全く向いていなくてかわいそうでした。値段を考えたら十分満足ですし、厩舎にはほぼ不満ありません。丸山は(他の出資馬の経験も踏まえ)一生許さないけどな。


 ブロンクステイルはコジシゲ厩舎ってだけで決めたような馬。勿論マンカフェにも興味はありましたが。こちらは芝でも走ったけど、ダート短距離で勝ち上がり直前まで行ってのタイムアウト。それだけに、地方ではあっさりかなと思いましたが。適正ってのは難しいもんですねえ。素質面より、地方のタイトなスケジュールに耐えるタフさが心身共に足りなかったということでしょうか。喉の問題もありましたし。中央でも、震災前後の時期で厩舎のバイオリズムが大きく乱れたタイミングに嵌まっちゃった感じでした。惜しい。


 レッドフィアレスはディザイアのご祝儀とも言われた馬で、大物かどうかはともかく堅実そうだと思って出資したんだけど。遅めのデビューから叩き2戦目を期待した中での厩舎トラブル。復帰戦は四位でそろっと回ってきただけで骨折引退。馬が弱かったと言えばそれまでですが、あ、この厩舎怪しいなと感じる点は多々。せめて色々分かるのが次の年の出資前だったらねえ…。余程これ、という厩舎&馬じゃ無い限り、結果が出る前の2頭目出資は避けるべき。そんなことさんざん味わってるのに、また須貝厩舎で同じことやってる、学習能力の無い自分です…。まあ、ミッキーに関してはこの馬は翌世代のストレス爆発への序曲程度でした。振り返れば。


 で。レッドディアーナ。余り色々語ることも無いのですが。本当に楽しみにしていた馬で、この値段で募集されたのは奇跡のように感じたし、実際満口になってからデビューまで評判は上がる一方。自分的には、ハープスターよりこの馬には手応え感じていました。本当に。ディアーナの忘れ物をハープで取りに行っている感じです。この馬が無事なら東京TCを退会することもなかった(少なくとも数年遅れていた)と思います。


 牡馬のジョーカーと牝馬ディアーナ。募集時にこれだけの確信を持って選んだ馬が順調に育って、にも関わらずうまく行かなかった(片方は事故、片方は人災とは言え)ことで、一口を続ける根幹が揺らぎだした年。一口の結果が出るのは出資してから2・3年サイクル。当然、1年では歯止めがかからず、翌年はより深みに嵌まります。

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