馬インフル情報0820

 随時追加していきます。あ、先ほどペラペラのGallop買ってきました。こういう状態でどんな誌面を作るかには興味ありましたし、ある種の記念にもなるかなと。でも中身は既出の情報を纏めただけの特集+平時のレース想定+読み物という内容で、普通に600円ボッタクリだろうと言うものでしたね。「出さない」ことを決めたブックの方が明らかに正常ですわ。買う必要ない物だと思います。
■JRA開催へ努力、今週分は23日に決定ニッカン

 この問題に対するJRAの一連の対応は、相変わらず鈍い。日本調教師会労務担当関東本部副部長である杉浦宏昭師(47)の「出馬投票後の再検査を行うようJRAに要請した。再検査が不可能な場合は、出走させないという意思は伝えてある」という声に対しても「今の段階ではまったく決まっていない」という。陽性だが発症していない馬の扱いなど「出馬投票できる馬」についての基準もあやふやなままだ。決定までに一定の期日を設けることにより、先週のような直前のドタバタ劇は避ける意図は見える。だが、先の見えない状況は何ら変わっていない。

 マスコミの過剰反応に対し、JRAがイメージダウンを過度に恐れるのは予想された事態で、動きは鈍くなるだろうなあ、とは思いました。今週の開催はまずないでしょうね。

■フランス側「サムソン受け入れ態勢ある」ニッカン

 日本のルールの方が問題なのよねえ。個人的にはぶっつけ本番になるなら行くだけ無駄かなあ、とも思いますが。

■JRAは今週開催姿勢も厩舎関係者は困惑「現場と温度差ある」サンスポ

 なお発熱した馬以外にも陽性反応が出た馬はいるが、「公表しません」とJRA。実質的な“キャリア”は発表数よりもかなり多い。

 全体像を把握することは精神衛生上必要なんだけど、やっぱ数が先行して風評に尾ひれが付く方が怖いかー。特別登録の数がかなり増えている、と言う当然のお話も。このまま累積していけば再開時は大変な混乱になりそう。代替開催と合わせて、どのような対処を取るか注目。

■福島の育成施設で1頭の感染確認…県は馬の隔離などを要請サンスポ

 感染馬は競走馬でなく、05年から施設にいる4歳の去勢馬だという。

 おっと、当然そうなりますわな。関連施設間のみに軟禁してても、その前に移動してた罹患馬からの伝播は当然ある話で。福島というと幾つか思いつきますが、放牧されてる馬にとっても当然人ごとではないわけです。トレセン、競馬場の中で「収拾した」と見切り発車した時に、牧場で蔓延してた、なんてことにならないよう、民間施設での検査も早期に徹底して欲しいところです。てか、どうせそうなるの目に見えてるんだから、隔離可能なスペースのある民間牧場・施設への移動は許可する、と言うか率先して行えばいいのにねえ。まあ、難しいのは分かってて言ってますけど。

■感染したマイネルレコルト新潟記念に登録…ひとつの問題提起サンスポ

 んー、これが、上記事で杉浦調教師が言ってることの実行への引き金になるなら無駄じゃないとは思いますけど…。

■美浦 JRA方針に不満の声、声、声スポニチ

 ある調教師は「あくまで開催というのなら、馬の体重ではなく体温を発表したらいい」と吐き捨てた。

 JRAの態度に不満があるのは分かるけど、上のレコルトの問題同様、現場が「不審・不満→喧嘩腰」になったら最悪なんだけどな…。でも万一レースを行うなら、体温は本当に必要かも知れないですね。パドックでも鼻と口元ばっかり見てそう。

■競馬ブック、今週は休刊…馬インフル問題の影響報知

 「1962年の創刊以来初の休刊」だそうで。断腸の思いだろうなあ。でも、Gallopのしょっぱすぎる誌面を見た後では「英断でした」と言うより他無いです。

■名古屋競馬も今週の開催を中止ラジオNIKKEI

 うん、当然そうなる。何度も言っているが、この状況で開催している競馬場は、ちゃんと検査やっているのか疑わしい。

■「決してヒマではなかったが」白線の内がわ

あくまでも、その策の方法論についての意見提示、問題点に関する洗い出しは、必要不可欠な作業である。それが、今後別の災禍に見舞われた(人災含めて)時の教訓となり、ファン離れを防ぐ対応へ繋がっていくわけである。ところが、そうした指摘も、単なるイチャモンとひと括りにされてしまい、『批判は全て非常識』みたいな扱いになってしまいがちなのも憂慮すべき事態。そこを嗅ぎ分ける感覚については、もう競馬ファンを信頼するしかない。

 各ブログの反応を見てて、「そんな気取ってても仕方ないのになあ」と感じます。合ってることしか言っちゃいけないみたいな空気に囚われちゃいないですかね? 徐々に変化していく(明らかになっていく)状況の中で、その時々の意見を出して行ければ、それが長い目で見た時に「勘違いでした」ってのはいいんじゃないのかなあ? 「迂闊なこと言うまい」ってのは「無関心」と表面上そんなに差がないように思えたりもしますけど。まあ、各人ブログ運営のスタンスは違いますし、人のこととやかく言える立場でもないですし、私は私なりに「興味事へ脊椎反射」という当ブログのスタンスに則って動きます。あと単純に皆さんそこまで今回の事態に興味がないのでしたらスミマセン。いや、余りに淡泊なんで…。

 まあそれはともあれ、今回誤解や非難を恐れず(覚悟の上で)、持論を交えて積極的に発言している水上学を私は少し見直しました。発言内容云々ではなく、今発言することの必要性と義務感を持っているんだな、と。少なくとも「今競馬メディアにいる人間の末端に何が出来るか」という意識はあるように思えます。というかそれが出来なくて何のブログよ? というか。別にそれが「この機会に露出を増やそう」という思想でも良いと思うのですよ。結果的にファンの知りたいことを提供する役割を果たせれば立派なメディアの一つになり得るので。

■東京残留
■中央競馬の無い土曜日
■中央競馬の無い日曜日
■ここら辺りまでくると単なる愚痴須田鷹雄の日常・非日常

 須田さん日記纏めて。

まあ、よほどの手間でない限り、「ある前提」のことはやっときましょう。できればお客さんも含めて。そのうちいつか「ぎりぎり開催できる週」が来るわけだし、それが来週である可能性も0%ではないわけで。個人的にはこの状況では来週は厳しいと考えているけど、それとこれとは別なので。

 そうですね。「限りなく無理」な状況でも根本にある「競馬を開催して欲しい」という気持ちは皆共通なわけで。「事態が落ち着くまで競馬関係の更新はしません」というようなことはすまい、と日刊で纏めている私です。後で見たら色々ボロがありそうだけど、それでもリアルタイムでの反応を纏めていくというのは「ブログ」という物の性質に相応しい作業だなあ、と。POGが無いのでその分の手間と考えるとたいしたこと無いですしw

 一番の大物は競馬ファンだという春風亭小朝師匠が「これで馬が殺処分とかにならなければいいけど……」。なりません。伝貧かなんかとごっちゃになってる。
 あと、感染と発症がごっちゃになってるとか、ディレクターが馬分からないんで手探りで撮ってる(獣医が馬の耳つかむところを強調してみたりとか)感じがアリアリとか。
 まあ、たまたま私が見てしまったのがこの番組というだけで、他もだいたい似たりよったりだろう。
 あと、一般紙やテレビって「この件による経済的損失はいくらいくら」って言いたがるよね。

 ああ、id:Southendさんが仰っていたのはこれですか…そりゃ酷いわ。先ほど「メディアに関わる人間は取り澄まさずに自分の考えをどんどん言うべき」という趣旨のことを書きましたが、ここまで豪快な勘違いで発言するのは流石に論外。「今日のJリーグで**選手が捻挫しました」「引退ですね」って言ってるのと同じ感じ。私が見たのは報道ステーション含め幾つかのニュース番組でしたが、競馬ファン向けの放送でない以上「馬インフルエンザ」という単語を受け真っ先に説明すべきは「人間への影響」であり、次に「このぐらい経済的損失がありますよ」ということであり、その次に、競馬ファンが関心を持つ、再開の目処であるとか、検査態勢への是非であるとかが来る。そこに関しては、非競馬ファンはかなりどうでも良い話なわけで、扱いが小さい(デフォルメされる)のは必然。それを競馬ファンが見て目くじら立てるのは(例えば古館発言を叩いたり)筋違いというか、かなりな独り相撲に思えます。こういう時に大マスコミに文句言う人を見るにつけ「そんなにまだマスコミに幻想抱いてたんですか」という感想を禁じ得ません。テレビってずっとそうだし、新聞もずっとそうだし。

 だんだんとりとめがなくなってきた。とりとめないついでに思い出したことを書くと、いまのトレセンには35年前を経験している人はいても、「ワクチンがある中での流行」というのを経験している人はいないわけですよ。トレセンに限らず、日本のどこにもいない。そのわりに雰囲気や勘で厩舎の人がなにか話して、それにマスコミが乗っかるというケースが多すぎるような気がしますよ。この文章を書いているのは8/20未明なんだけど、みんなこの後どうなるかを予想はできても、誰も確証なんて持てないはず。

 その通りだと思います。「ワクチンがある中での流行」は「未曾有の事態」なんですよ。だから、過去の経験云々、予習云々言っても仕方がない。もっと今起きてる事態と、その事態の推移にフォーカス当ててみんな一丸になれると良いですね。

■調教師の仕事『ホースニュース馬』辻三蔵の辻説法

 辻さんも淡々と「為すべきこと」をこなしてくださっています。すなわち「取材」。大マスコミを通さない生の声というのは、辻さんブログ然り、小島茂センセしかり、現時点では砂漠で見つけた井戸のような物で。本当に有り難いです。その意味でまさに、

 開催は「来週も無理」という声も大きいが、JRAでは1週でも早く、開催しようと努力している。日刊紙の「性急すぎる」という批判もわかる。しかし、「どうせ、競馬がないのだから追い切りをしても仕方がない」と思う厩舎と、「いつ、競馬があっても大丈夫なように、調整する」厩舎では意識がまるで違う。もし、来週、開催されたら、成績に歴然の差が出る。そして、これは開催復帰が長引くほど、如実に表れる。調教師は現状を把握して、冷静な判断をする。そして、スタッフに調整方針を伝えて、意思統一をしなければいけない。危機管理がしっかりした厩舎だけが生き残る。

 というのは、マスコミにもファンにも言える話なわけです。特にブログを持ってる記者やライター、競馬ファンにとっては今こそ「競馬に何が出来るか」を試されているとも言えるわけで。

 同じことが一口クラブにも言えるんですけどね…。クラブの対応については夕方〜夜にまた纏めます。

■馬インフルエンザ問題で一斉検査ニッカン

 漸く。早く結果が知りたいですね。てか本気で早期収拾させたいのなら、キットの節約とか言わず、全馬検査を定期的に繰り返すしかないだろうにな。

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