本決まり

■アンリがバルセロナへ=移籍金40億円sports navi

 正式決定するまで、ブログでのエントリは避けてきましたが(私はマスコミではないので、不正確な特ダネを一刻も早く触れる必要はなく、100%の裏が取れるまで待ちました。ファンですし)、本日チーム(ガナーズ)の方からもリリースが出たことで、確定と見なして触れることにします。

 今、世界で本当に全ての揃ったFWというのは3人しか居ないと思うんですよね。全てとは「スピード」「パワー」「テクニック」そして「勝負度胸」。異論はあるでしょうが、私としては、これを満たす選手はアンリ、エトードログバの3人です。その中でアンリに、「パワー」と「勝負度胸」を植え付けたのは、他の誰でもなくヴェンゲルその人で、そのヴェンゲルの契約が来年までであること(それに対しクラブ側から明瞭な延長の意思表示が無く、ヴェンゲル本人も「現契約の全う」しか表明していないこと)、ヴェンゲルをガナーズに招聘した(つまり名古屋から連れて行った)本人であるベインが退陣したこと。これらによって、ガナーズというクラブと、アンリの絆は100%のものではなくなってしまった。アンリとしては生涯をガナーズで終える意志も間違いなく持っていたでしょうが、この状況において、29という、プレースタイルを考えるとキャリアのピーク、無いし若干過ぎた年齢である我が身も省みて、最後の挑戦をしたかったのでしょう。私は、アンリの決断を応援します。

 同時に、アンリの目から見て、今期のファン・ペルシーの仕事振りに納得する部分があったのではないでしょうか。自らの後継者として。ベルカンプが、イアン・ライトから受け継ぎ、アンリに渡したバトンは繋がった、と。アデバヨール共々、来期からは看板選手として頑張って貰いましょう。昨年、ヴィエラが抜けたときは、チームが崩壊するとも言われました。しかし、セスクの存在によって、今ガナーズファンでヴィエラを恋しがる向きはほとんどありません(少なくとも私の周囲では)。アンリもすぐに歴史になります。願わくば、バルサで大活躍をして、我々が少し誇らしく、そして寂しくなりますことを。

 しかしこれで、移籍市場は大賑わいになるでしょう。アンリとエトーの共存は考えづらく、エトーは噂のあるミランリバプールアーセナル(これは交換トレードじゃない時点で消えたも同然だけど)のいずれかへ行くでしょう。ミランエトー以外にも、シェフチェンコのカムバックと、ドログバ獲りを狙っている。CL優勝で潤沢な予算と、超大物獲得のモチベーションがある。そうなると、ジラルディーノピッポは国内移籍が考えられ。とにかく、巨石は投げられました。ここから先の、移籍市場の動きは、ある意味シーズンより面白い。どうなりますか。まあ、私ゃ、ガナーズとヴァレンシア、あとフィオレンティーナの補強以外(あとちょっとスパーズ)割とどうでも良いんだけど。

 どうでも良いついでに、以前浦和が獲得候補に上げていたマリアーノ・パボーネは遂に今オフ欧州入りしそうな気配。どれだけやれるか見物です。

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