世界クラブ選手権。

 昨年もそうだったが、試合自体は準決勝の方が面白い。チャレンジャーとしてのスピリット溢れるチームによって、欧州・南米チャンピオンのスキルがフルに生かされる試合展開になるからだ。決勝戦は現実主義の戦いになる。そうなると、必要なのはスターでも看板の大きさでもなく、モチベーション。

 欧州代表にとってのトヨタ杯はチャンピオンズリーグ制覇の付録。むしろ厳しいシーズンの、しかも一番怪我人が出て厳しい時期になりがちな12月。こんな大会ない方が良いというのが本音だろう。逆に南米にとってはリベルタドーレスの延長上にある大会であり、ご褒美。この差は大きい。得るモノのないバルサと、こう言うと語弊があるだろうが、失うもののない(少ない)インテルナシオナル。ワンマッチのトヨタ杯が形を変え、2試合以上闘う義務のある大会になったことで、欧州勢の優勝は限りなく不可能に近くなった。

 それでも今日の試合が面白かったのは、バルサが現実主義に出なかったから。本当にバルサは美しい。サッカーファンでない人種はバルサが負けてがっかりだろうが、サッカーファンはバルサが、コンディション的には5割くらいと言っても本気でそのファンタシィを披露してくれたという事実に十分満足している。やはり、バルセロナはオンリーワンのチームだ。私はレアルが大嫌いだしマンUも嫌いだしミランも嫌いだしバイエルンも嫌い。だがバルサは好きだ。正確には嫌いになりようがない。エトーがいれば勝っていただろう。残念。グドヨンセンも個人的には世界で10指に入れて良いFWだと思ってるけど、今のサッカー界で、エトードログバは完全に1枚抜けた存在になってしまっているからなぁ。

 昨年は一生懸命生で見たので、下らない芸能人の茶番も全部見させられたが、今年は全試合追っかけ再生で見たので、福沢やさんまと言った「サッカーの毒素」を排除できたことも良かった。連中のやることにサッカーを見る上でのプラスは皆無なので、皆様も録画でカットされると良かろう。

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