Wcup06・ブラジル−オーストラリア

へー、ロナウド使うんだ。世界一運動しないFW。世界一守備の足手まといなFW。その上ロナウジーニョアドリアーノも守備をしない。酷いチームだ。ロナウドロマーリオの足元にも及ばないね。ピーク過ぎたとは思わないけど、とにかく周りに依存しすぎる。決定力は素晴らしいがオーラは感じない。

その点エメルソンとカカは素晴らしいねえ。前線の選手が粗忽なボールの失い方をした際、必ずエメルソンが相手の攻撃を半テンポ遅らせるトラップを掛ける。それがどれだけブラジルの守備を楽にしているか。カカもイタリアで伸びた。動きの効果性が出来たし、持つ、離すの判断が素晴らしい。ロナウジーニョは凄い、凄すぎるけど基本的に持ちすぎだし、ポジション崩しすぎ。楽しいサッカーは完全にロナウジーニョだが勝つチームにはカカが欲しい。

カフーも良い。左の粗忽な筋肉ダルマより遙かに知性がある。顔だけ見るとニガウリ作ってる沖縄のオジーだけどねw ロビーニョも素晴らしい。若いからだが、ブラジル特有のふてぶてしさ、というか偉そうな感じがない。ちゃかちゃかしてておもろい。

スーパースターと呼ばれる一長一短ある選手をこうしてサポートする好選手がブラジルの魅力だよなあ。それでもチームとしてはアルゼンチンに遙かに劣る。タレントは上だけどね。でもサッカーはタレントじゃなくて組織・有機性のスポーツだからな。アスリートを愛でるスポーツとしては残念ながらサッカーはバスケットボールに遙か遠く及ばない。それでも11人という人数が有機的に絡み、途切れなく流れが続くからサッカーは面白い。その面白さと、ブラジルのタレントのきらびやかさは何の関係もない。そりゃ俺もロナウジーニョのテクニック見ると声が出る。でもやっぱチームとして応援するには色々足りない。それでも優勝するかも知れないけど、俺は応援しないし、認めない。

しかしオーストラリアも素晴らしい。後ほんの少しの精度と運が有れば追いつくチャンスは数多かった。流石ヒディンク。流石オーストラリア。この国が今後アジアの壁になる。日本は厳しい。

でも今日の試合でアドリアーノがゴール上げたのは大きいなあ。あとは日本戦でロビーニョが点取れば万全の上り調子で決勝Tに入ることになり、優勝の可能性が膨らみそう。とにかくブラジルは勝つなら美しく強く勝って欲しい。じゃなければ負けて欲しい。

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