疲労コンパイル

 ぐぐー(カーバンクル)。

 さておき。昨日今日と九州に出張に出たのですが。朝、飛行機で福岡に入り、仕事を済ませ、昼、熊本に移動して仕事を済ませ、夜は鹿児島へ…移動しようとしたら。

■九州新幹線:架線にビニール 6時間超運転見合わせ

13日午後4時ごろ、九州新幹線久留米−筑後船小屋間の下り線を走行中の新大阪発鹿児島中央行き「さくら557号」(8両編成)の運転士が架線にビニールのようなものが引っかかっているのを見つけ、緊急停止した。ビニール片の除去作業や車両の安全点検のため6時間以上にわたって上下線全線で運転を見合わせた。昨年3月の同新幹線全線開業以来、最大のダイヤの乱れとなった。

 …ええ、まさに熊本で私が乗る予定だった新幹線がこの「さくら557号」でして。

 まず第一報は、記事にあるとおり、架線にビニールが引っかかっていて、停止して除去する。

 1時間後、なんの進展も無し。

 2時間後、ビニールが取れた、これから順次電車が動くと駅員談。

 3時間後、電車がまだ止まったままとアナウンス。

 私はこの段階で「はい、今日は無理〜」と見切りを付け、鹿児島の宿にキャンセルの連絡を入れて、熊本駅前のホテルを取り、明日朝の移動に切り替えたのですが。その時点で駅員は「今ホームに止まっている新大阪行きを鹿児島とのピストン輸送に使う手はずを取っている、まもなく動かせる」と切れ気味(こういう時、自分だけ特別な被害者面してわめける人間が羨ましい。いや、死んでもそうなりたくないけど)の客に説明していたのですが。私が宿に入って、飯を済ませ、風呂に入ってテレビを付けると、まだ電車は動いていませんでした。

 もうねえ、日本の企業、特に交通機関関係は不測の事態に際してあまりにお役所過ぎますよね。状況説明がろくすっぽ無い、そもそも本人達が状況を把握できていないのに、ただ客に謝るためだけに駅をうろうろしている。私が、止まった電車がバッテリー上がって動けなくなってたって知ったの、ホテルのニュースですからね。現場でその時間にその説明があったかどうか。あの感じだと、ろくになかったんじゃないかと思います。言ってることが人によって違うし、その人もすぐに言うこと変わるし。少なくとも統一して感じられたのは「事態を楽観視して客を安心させること」という意志。勿論、その先には何倍もの失望が待ってるわけですが。私たちも、もう少し早く「復旧にもっと掛かる」と見込みを出してくれれば、バスで鹿児島行けたんですよね。あるいは他の交通手段がある内は振り替え輸送のコストも掛かる、と言う判断もあったのかも、と勘ぐってしまいます。新しい新幹線なので、事故慣れしていないという意味では同乗する点も有りはしますが、サービス業としては0点と言わざるを得ない動きでしたね。

 結局、言うことを信じた人たちは12時近くまで駅で待った挙げ句、その頃には近隣のホテルは満室。結局ホームに泊めた電車で一晩明かしたそうです。自分がそうなったら、多分もう九州新幹線二度と乗りませんよ。指定席は美しく、ゆったりしていて、本当に素敵な電車なんですけどね。ハードは良くても、ソフトがねえ…。本当に、あまりにお粗末でした。

 しかし、止まった電車に乗っていた人は更に大変だったようで。

■<九州新幹線>正確な情報欲しかった 足止めの乗客うんざり

 もう、ご愁傷様としか…。そう考えると、私の「被害」はまだ小さい方でした。幸い、鹿児島の宿がとても良い方で、事情を汲んで当日キャンセルなのに0円で済ませてくれたんですよね。今回の収穫は、本日仕事で伺った鹿児島の人たちの対応も含め「鹿児島凄い良いところ!」という印象が残ったことですかねえ〜。

 で。私、実は先週も交通トラブルに遭って居るんですよね。この通り。いずれ「きりたが行く先には同じタイミングで行かないようにしよう」と疫病神扱いされたり、連れや友人が一緒に旅行行くのを拒否したりしかねないので、これ以上続くようならば真剣にお払いに行こうと思います。飛行機は、まあ結構良くあることですが、新幹線は相当な低確率ですからねえ……。

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