(アルシラート)テン悪し、ナカ悪し、終い悪し。

 アルシラート阪神メイン・大阪スポーツ杯に出走。出遅れ→クビの高い走法→直線何も無しと、去勢効果が皆無であることを証明しての惨敗。

 距離と言うより、ダートでは、1000万クラス以上の能力は備えていない。全てが上手く行って掲示板の下の方でしょう。この馬がまともに勝負するには6F、しかも芝の6Fしかないことはもう明白なのに。そうしない段階で、勝つ気がない=本馬場追い切りのようなものでしょう。なので、ここで負けることは何てこと無いのですが、本当に調教からレースまで、何の進歩も感じられないのはキッツイですね。

 このあとは10/25の桂川S(京都)、11/28の醍醐S(京都)、12/5の市川S(中山)、12/20の納屋橋S(中京)。年内目標とすべきレースは4つしかない。最低2レースに出られるように、休養と除外をコントロールできれば上出来。まあ、厩舎のオペレーション能力を考えると、何処か1つ+無駄なレース2つ使うってのが、「現実的」なセンでしょう。勿論、1つも出ないと言うことも。てか、過去の実績を考えれば、その可能性が高いです。

 いずれにせよ、心をフラットにして、期待値を極限まで下げる。あとは、「うっかり」出られたらラッキーというくらいで構えておきます。

▼あんまりなクラブコメント
 スタートダッシュがつかず、前半は後方の外めを追走。4角より一旦は位置取りを上げにかかったものの、直線残り250mあたりで失速。結果13着での入線となっています。
「初めて乗りましたが、短めの距離が合いそうなタイプですよね。道中の走りはまずまずいい感じだったのですが、最後はパタッと止まってしまいました」(四位騎手)
「スタートから道中は、いつものこの馬の格好。ラストで止まってしまったのは距離のせいもあるとは思いますが、今回に関しては、それよりも休み明けと帰厩後の調教過程が大きく影響してのものでしょう。最近は馬場入りを拒絶し、満足いくような調教を消化することができず、思うように出走態勢を整えることができないため、この出走もいわば調教の一環として考えたいところ。今後は出走自体もうまく利用しながら、デキと条件が噛み合うタイミングで勝負して行きたいと思います」(森調教師)
◆なぜか「競馬場ではトレセンほど煩くしない」(日高助手)だけあり、今日も僅かな発汗と馬っ気をみせた程度。馬場入りや返し馬、レースを問題なくこなしてくれている姿を見ると、師が「調教の一環に」と口にするのもよく理解ができるというものです。よってここをステップとして、来週10月3日(土)中山11R 内房ステークス(1600万下・ダ1200m)にも特別登録を予定。まずは連闘を視野に入れていく算段です。(HTC)

 まともなレース選択も出来ないし、言葉も喋れない調教師に対して、我々が自嘲を込めて「調教替わり」と言うのと、調教師がクラブコメントでそれを言うこと、それを肯定するクラブとでは、全然違います。この無責任さ。笑うしかありませんね。

 でも、私は笑いません。私はこの馬をとうに見限っています。いわば、先に逃げた身分。後に残って、愛馬を信じ、声援を送ってきて、このコメントを見ている他の出資者の方が、どんな気分で居るかと考えると、笑えません。ある人は怒りで目の前が真っ暗になっているかも知れません。ある人は余りカチンと来ない自分に気付き「ああ、もう気持ちがないわ」と実感したかも知れません。あるいは、「それでも俺は最後まで信じ、応援する」と決意を固くしたかも知れません。少なくとも、何も感じない人は誰も居ないでしょう。

 一口馬主は夢を買う娯楽。調教師は勝利を追求するプロ。クラブは夢を売る商人。3者がしっかり義務を果たさないと、成立しないジャンル。それでも会員に出来るのは、クラブと馬を選ぶことしかできません。少しでも、経験を活かして、楽しい一口ライフにしたいものですよね……。

当ブログの一口馬主関連記事の一部はキャロットクラブさまより許可をいただき転載しております。記事の再引用、転載はご遠慮願います。