キャロ1歳馬出資検討・第4回

 自己採点8点の4頭。恐らくこの辺までが出資候補。
04:母レッドヴェルベット

 鹿戸先生というのが大きな魅力。2年連続出産で母12歳時産駒とまあまあ。キャロは2頭目。超高額のフサイチオニヘイ、二ノ宮でノーカウントの姉。山本−角居の兄オーシャンカレント。この子がタキオン牝馬でこの値段はどうあれ安い。ただ、ラプーマが厩舎NGでその次位という印象はあり、優先度はやや低め。遅生まれで、現状の比較では見劣るのは止む無しか。

 開業実質初年度にして、エフティマイアが活躍の調教師。カズー流れ+ダイワという二本立てで、古賀慎先生同様スタートラインは恵まれている。馬のケアも丁寧な印象で、少し不安もある馬を預かる調教師としては全然良い。預託馬は40頭で2歳9・3歳17。クラブ指数は225で標準的。前述ダイワの大城オーナーが主力軍団を形成するが、山本オーナーの2軍? を請け負ったり、「カズーの投げた素質馬を再生する受け皿」としての立ち振る舞いにも注目したい。主戦は蛯名・カッチー。ノリ・大先生もそこそこ。武豊への依頼も多く、上位騎手と上手く付き合っている印象。

 満口もないだろうし、少し様子を見たい。そうなると、個人的には母インディパレード、母ルカダンスよりは後回しになってしまう。現時点で牝馬の3〜5位候補と言ったところ。2歳までの成長見て手を出したいか。

06:ホワッツニュー

 正直、そんなに積極的に追加出資したくない調教師であり、積極的に手を出したくはない種牡馬なのだが、馬は結構気に入ってしまった。3年連続出産の3番仔。母6歳時の産駒で、そろそろ腹もこなれてくる頃合いか。社台RH→リーチ→キャロという流れも好感。初仔(3歳)も預かって現未勝利。

 シンボリクリスエスは父に似た雄大なタイプが多いけど、本格派の大物に、重たくて足が遅い馬が大量混入している感も否めず。あまり大きく無さそうなのは個人的に好感。良く言えば慎重で、かつ、気分屋のこの厩舎は、丈夫な馬じゃないと話にならないし。

 ニューズヴァリューの子は姉のクリックヒアも繁殖成績上がってないのが不安。

 馬房20に対し、現預託数は57と、マネジメント能力を考えると馬を持ちすぎと言える調教師。2歳17・3歳21。13頭いる3歳未勝利の去就気になるところ。ドンクールの山田オーナー、ラドラン・リノーンの村中オーナーが主力も、社台RHとのパイプもしっかり。チューニーの初仔を開花させられるか注目。クラブ指数は263。主戦は津村君。以下ノリ、後藤、大先生、キー坊など。今後はウチパクさんも増えてきそう。西の騎手が関東へ来た時は積極的に依頼する。

 調教師の信頼度/期待度の差で、レッドヴェルベットの次と言うところか。

32:タイキナタリー

 セレクトで1000万→1600万で募集。小島茂センセ。ピースエンブレムが2歳なだけに、立て続けに同クラブで出資するのはあんまり気が乗らない。そろそろアグネスデジタルにも手を出したいのと、これといった減点材料がない感じの馬で上位に。空胎明けの2番仔、母8歳時の産駒と、出資材料としては満点と言えるコンディション。ポテンシャルだけはむやみに高いタイキ繁殖でもある。セールでも感じたが、健康そうな馬で、デビューも早そう、かつ長く楽しめそうな一頭。

 コマンダー産駒の母は、近親に活躍馬多いけど、姉の繁殖成績はここまで今ひとつ。兄が勝ち上がっているのは心強い。

 小島茂センセの預託馬は55頭。2歳15・3歳17だが、4歳18とここが多めで、この1・2年上手く入れ替えが出来るかが一つの鍵になりそう。4歳1勝馬が暮れ〜来春にどうなるか注目。ブラックエンブレムの田原オーナーとは相思相愛のパートナー。林オーナー(関東オークス2着のプロヴィナージュなど)も全所有馬を預けていて、この2人が中心と言えば中心。大オーナーではないぶん、偏りにはなっていない。クラブ指数は182でやや低め。主戦は吉田豊・カッチーだったが、近年松岡君・柴山とのパイプが強固になりつつある。関西騎手は岩田・藤岡兄など。

 個人的な減点材料は、連続出資となる小島先生へのフレッシュ度くらい。あとは、強いて挙げれば、同じデジタル×タイキ繁殖なら、昨年のタイキポーラだったかなあ、と言う部分も。それでも、8点の牝馬では一番上。現状、ルカダンスと並んで、インディパレードの次位候補というところ。ピースエンブレムに出資してなければドラ1だったかも。

36:サクラファビュラス

 リストを見た段階で、真っ先に目に付いたのが、西のアーティストチョイスと、東のこの馬。血統面も馬も甲乙付けがたい。アーティストは初仔、こちらはおばあちゃん(失礼)繁殖と、両極端。日本で走る産駒は菜の花賞2着のサビアーレ以来久しぶり。海外で走っている兄弟のことが良く分からないが、母17歳時の産駒で、そこがやはり気がかり。

 父はオークス馬も出した芦毛ファンタジスタ、コジーンCozzine。母はサクラローレルの姉で母父はファビラスラフィンの父と、日本人にはなじみ深い血統馬。兄弟の日本適性も十分高く(輸入された産駒が全馬中央勝ち)、全姉のラタフィアが5勝と、一番勝っているのも心強い。マル外としては、相当にアベレージ高く、リスク低い馬。

 32同様、2歳で出資している上原厩舎。丁寧でねばり強いケアで、弱いところある馬を頑張らせるのが上手い。それだけに、弱い馬が集まってくる嫌いもあるのだが、この馬は全く健康に見える。46頭管理で2歳12・3歳20。入れ替えもスムーズでヘルシーな管理体制。不安少ない厩舎。石橋脩・田辺裕など地味目の騎手への依頼多いが、ダイワメジャーアンカツともやはり関係良好。あとはキー坊、カッチー、吉田隼など。

 牡馬ではアフタービートと両天秤。馬体は甲乙付けがたいモノの僅かにアフター、血統はサクラ、厩舎は互角、アーティストへの出資を前提にすると「マル外2頭はどうなのよ?」と言うこともあり、現時点では僅かにアフタービートに次ぐ2番手。今後、何か強烈な押し材料が有れば逆転するかも知れません。

 というわけで、8点までの7頭を見た上で、現時点での出資順位を付けると…

  • 牡馬:1位アフタービート 2位サクラファビュラス
  • 牝馬:1位インディパレード 2位ルカダンス・タイキナタリー

 ですかねー。この中でまず様子見が出来なさそうなのはアフタービート。牡馬は、これに申し込んで、抽選で負けたらサクラファビュラス、と言うのが基本線かな。牝馬は、インディパレードがでかすぎなければ、と言うところ。ルカダンスとタイキナタリーは本当に決めかねる。人気なども見て考えるかなー。

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