(プリンセスデザイア)ひっそりと。

 姫ことプリンセスデザイアの項目を、引退馬に移行しました。

 このお馬との思い出は、デビュー2戦と、それ以後という形で。明らかに、競争意欲を無くしてしまった牝馬を、角居調教師の執念が蘇らせることが出来るか、と言う点に(比較的人ごとっぽく)注目しておりましたが、牧場での入念な調整の出口間近で頓挫があったりと、根本的な運の絶対量に欠ける馬でした。

 ただ、この馬を通じて、角居勝彦という人の真髄に触れることが出来たのは、かけがえのない財産として、私の中に刻み込まれました。ジキルとハイドではないですが、一流調教師の仮面と、十数戦掲示板のない馬を見捨てず復活に全力を費やす執念深さ。口先で「最善を尽くす」というのは、どの調教師にでも言えますが、5歳1勝牝馬に、本当に最善を尽くせる人なんて、リーディング下位の調教師にでもそうそういないです。ある意味、モンスター。ドライな経営者には程遠いその姿。某、東西の朝令暮改調教師達とは決定的な、調教師としてではなく「人」としての違いを見せてくれました。ブランド化が天井知らずに進んでおり、これぞという馬に出資できる機会は減ってくると思いますが、機会があれば全力でチャレンジしたいモノです。

 大好きな種牡馬デインヒルDanehillはサウスで計3頭出資して、エリンズフォレスト1勝(屈腱炎引退)、姫1勝(心の病)、シャイニングヒル0勝(根本的に器が小さかった)と結果が出ず。高い馬ばかりで、収支的には大火傷。それでも、デインヒル産駒に出資できたという喜びは褪せません。ダンチヒDanzig直子が無理なら、もうデインヒルしかなかったんですよ。その為に、一口始めたようなものです。

 デインヒルでのリベンジは無理なので、「ダンチヒ系」と「角居厩舎」では今後もリベンジの機会を窺っていきたいと思います。アジュディケーティング産駒とか募集されないかしら(無茶言うな)。再来年の内国産ロックが現実的なラインかな〜。

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