これだけの良血馬、勿論無事に競争生活を送らせてあげたかったですし、せめて１度でも競馬をさせてあげたかったし、それが無理なら種牡馬としても…。残念です。
ただ、これだけの良血馬だからこそ、こうしてニュースにもなるのですが、同様に非業の死を遂げる馬は日々存在するわけで。命の重さにクラシック候補も未勝利馬も差がありません。前も言いましたが、競馬は馬や騎手が命を賭けているからこそ美しく、こんなにも我々を惹き付ける。日々元気に走ってくれる競走馬に感謝しつつ、その一瞬一瞬を楽しまねばと思います。
遂に決意表明。関東には柴山騎手こそ参戦していますが、関西のアンカツ、岩田クラスの「地殻変動」を起こせる大物が遂に関東に来ます。関東の競馬ファンはご存じの通り、ウチパクが乗ることでオッズが下がるという状況はここ数年完全に定着していますし、継続して乗れば間違いなく関東リーディング筆頭候補でしょう。
無論、ノリ・後藤・カッチーら多くのリーディング級騎手も影響受けるでしょうけど（先生はまあいいですｗ）、その下の、松岡・勝浦・吉田隼らがより多くの影響を受けそうな気がします。それ以上に、アンカツもそうですけど、リーディング級の騎手でありながら、クラスで頭打ちになった人気薄の馬を任せたいという調教師も多いでしょう。その辺の馬を１つでも上へ持ってきて、次の乗鞍を確保している下位の騎手にとっては大きな危機ですね。
これまで中央でウチパクを乗せた厩舎は１６４。騎乗数上位は加藤征（４３／５勝）・田村（３７・４勝）・菊川（３５／５勝）・堀（３３／６勝）・嶋田潤（３３／１勝）など。この他に和田・勢司・増沢・荻原・矢野照厩舎なども騎乗数は多く、中央参戦となれば、この辺の厩舎はこれまで以上にウチパクを乗せるでしょう（矢野先生は来年で定年ですが）。例えば加藤征・堀と、社台のバックアップを受ける上位厩舎などは、今後ウチパクの原動力になり、厩舎も勝ち星を増やすという好循環に入りそうな気がします。ピンクカメオの国枝厩舎、キストゥヘヴンの戸田厩舎もパイプが太くなりそうだし、そういった厩舎を通じて金子さんなどにも気に入られると鬼に金棒。
一口的な感覚としては、中堅どころの厩舎でウチパクとパイプのある厩舎を今年のうちに出資しておくと美味しいかもな、と思ったり。前期加藤征・堀派も友と人気厩舎なので、菊川（今年１０勝）・田村（１２勝）あたり狙い目か。
更に、気になるのはウチパクに勝たせて貰ったメテオグローリーの居るカズー厩舎なのですが。実はカズー、０６年に７回、今年４回乗せただけで、あんまりウチパクさん使わないんですよね。中央に腰据えるとなれば変わるかも知れないですけど。
でも実はウチパクと言って私が思い出すのは、昨年、ウイナーズサークルに巨大な敷物を敷いて「私たちは身内ですよ」という会話を大声でして、周りに迷惑掛けまくってたオバハン連中のことで、あいつらが東京に常駐するとなるとうんざりだなあ…。自分の応援してる騎手の恥を振りまく心理ってどんなんだろう？
オヤジさんがカワイソウ。恵まれた環境を与えられて、泥塗って、何をしてるんだかね。ドトウも泣いてるよ。
騎手としてのヤスヤスは結構好きでしたが、人間としては大嫌いです。子供のうちは、自分がいっちょまえに地面に足付けてるつもりになって、一刻も早く周りの干渉から逃れたいと願うものですが、まっとうな人間は、やがて、自分が立ってた地面を誰がならしてくれたか、誰が転ばないように道の石をどけてくれていたかに気が付く。そこで自分の未熟さを認め、周りにしっとりと感謝の情を抱くことが「大人になる」ということですが、騎手世界というのは、子供が子供のまま大人として破格の金を稼げてしまう偏った社会ですよね。騎手に限らず、スポーツ選手というのは皆そうかも知れませんけど。そうした時に、勘違いしていかないように正してあげられるのは親であり、家族であり、それら周りの人が幼年期から施してきた「教育」であり、なわけですが。高校行ってる、行ってないと言うのと「人としての教育を受けたか」はまた別の話。そういう意味では、一般人からしたら恵まれてるヤスヤスの環境も人としては恵まれてたわけではないのかも…とか考えちゃいました。彼の「暴走」は親や周りに対する照れ隠しの面が大きいように思っていましたが、騎手時代の逸話や、今回の話を聞くに、甘えてるうちに自分の立ち位置も見失った悲しい大人子供の末路を感じ、悲しい限りです。同時に、２世でありながら騎手として一流になり得ている武豊や横山ノリ（こっちは程々以上にヤンチャですけど）は立派な人間で、多分騎手以外の仕事でも成功していたでしょうね。
人の親はこういうのを反面教師にして、子供を鍛えて欲しいなあ。今の子供もまともな教育受けていないという意味では似たり寄ったりな。
