先日、セゾンからカタログが届きまして。昨年、東京(旧ユーワ)に入った時に、どっちにしようか検討用として、カタログ取り寄せたのでした。こういうサービスは大事だよね。
で、ちょっと気になってたことが。セゾンは現体制になって、さすがにデビュー結構早くなってる印象なんですけど、全然勝ってないですよね。勿論、まだ成果云々を言う時期ではありませんが。
新馬が始まって、先週までにデビューしたセゾンの馬は4頭。未勝利な上、いずれも人気以下の着順です。サマーファインデイは折り返しのレースも負けてしまいました。去年はと言うと、夏デビューはゼロ。秋になって3頭が新馬勝ち、暮れにも2頭勝って、2歳新馬勝ちは4頭。流石にこの数字は超えないとマズイと思いますけど、現状、「デビュー早くなったけど…」という感じです。マイネルのようで、マイネルではない。
で、そのマイネルはと言うと、こちらも今年の新馬は奮ってないんですね。先週までに8頭がデビューして未勝利。折り返しのレースも、マイネブリッツが1勝という状況。マイネルと言えば「夏の多頭出し」「折り返し(未勝利)でどっと勝ち上がって、2歳S頃にはひしめいている」というイメージでしたが。昨夏はと言うと、6月に既に12頭デビューして2頭が新馬勝ち、7月には更に2頭が新馬を、4頭が未勝利を勝っています。やっぱり今年はペース遅いですね。それ以上に、折り返しの未勝利で勝ち上がってこない。今週、3頭が出走、先週とあわせて7頭が出走して、漸く1勝という状況。
何でこんな数字気にしたかというと、今年、有力馬がデビューを早めて、かなり夏競馬のレベルが上がっている。去年までは「各新馬に1頭いれば」という感じだったのが、この時期から、大物の対決が始まってる。そうなると、1頭は未勝利に回るわけで、その煽りを喰らうのは、と考えるとマイネルなんじゃないかと思ってたわけですね。それで、気にして見ていたんですけど。加えて、セゾンがマイネル化したことで、今まで領土争いが皆無に等しかった2歳戦序盤に、骨肉に近い勝ち競争が起こるのではないかと。
勿論、以前にも6月未勝利の年はありましたし(01年、05年など)、05年は最終的に19頭が19勝、01年も19頭が20勝と、マイネルらしい素晴らしい数字を残しています(ちなみに昨年は27頭が33勝という卓越した成績。Mレーニアの重賞勝ちも。04年は17勝だが朝日杯勝ち。03年26勝、02年17勝)。今年も、気付けば水準級以上に勝ってる可能性は大いにあるでしょう。果たして、サークル全体の、デビュー早期化の影響はマイネルにあるのか。会員ではない私ですが、POG対策の一環としても、来月の今頃も、数字を調べてみたいと思います。マイネルは、会員になるかと言われると断じてNOですが(私血統ミーハーですのでw)、やっぱクラブ界としては希望の星ですからね。応援しています。
でもホント、調べてて改めて感じましたが、マイネルの2歳戦戦績はスゴイですね。
▼一口クラブの2歳戦成績(1998年以降の2歳戦・中央競馬のみ・勝ち鞍数順)
- ・ラフィアン 1974戦191勝2着180回/勝率9.7%/連対率18.8%
- 朝日杯FS(マイネルレコルト)、京王杯(マイネルレーニア)など
- ・サンデーR 797戦146勝2着102回/勝率18.3%/連対率31.1%
- 朝日杯FS(ドリームジャーニー)、デイリー杯(ペールギュント)など
- ・社台RH 714戦102勝2着87回/勝率14.3%/連対率26.5%
- ラジオたんぱ(当時)杯(ザッツザプレンティ)、阪神JF2着(シークレットコード)など
- ・キャロットF 258戦36勝2着28回/勝率14.0%/連対率24.8%
- ホープフルS(エキゾーストノート)、フェアリーS2着(ペニーホイッスル)など
- ・シルク 499戦30勝2着44回/勝率6.0%/連対率14.8%
- デイリー杯(シルクブラボー)、芙蓉S(シルクプライズ)など
- ・優駿HC 687戦26勝2着48回/勝率3.8%/連対率10.8%
- 黒松賞(リザルトシチー)など
- ・ヒダカBY 402戦25勝2着31回/勝率6.2%/連対率13.9%
- 福島2歳S(クーヴェルチュール)、エリカ賞(ヒダカブライアン)など
- ・ロードHC 133戦24勝2着10回/勝率18.0%/連対率25.6%
- ホープフルS2着(ロードフォレスター)など
- ・ターフS 368戦24勝2着30回/勝率6.5%/連対率14.7%
- 小倉2歳S(メイプルロード)、すずらん賞(スペランツァ)など
- ・ウインRC 146戦20勝2着15回/勝率13.7%/連対率24.0%
- クローバー賞(ウインラディウス)、葉牡丹賞(ウインクルセイド)など
- ・ローレルR 161戦19勝2着15回/勝率11.8%/連対率21.1%
- 朝日杯FS2着(ローレルゲレイロ)、函館2歳S(フォーユドゥレーヴ)など
- ・セゾンRH(ジョイ) 135戦16勝2着16回/勝率11.9%/連対率23.7%
- 京都2歳S(ミスティックエイジ)、東スポ杯2着(トップコマンダー)など
- ・大樹F 82戦9勝2着8回/勝率11.0%/連対率20.7%
- 新馬など
- ・グリーンF 82戦8勝2着3回/勝率9.8%/連対率13.4%
- 黄菊賞(グロリアスウィーク)、百日草特別(ワールドアベニュー)など
- ・東京HR(ユーワ) 107戦8勝2着8回/勝率7.5%/連対率15.0%
- プラタナス賞(ユーワハリケーン)など
- ・サウスニア 56戦7勝2着14回/勝率12.5%/連対率37.5%
- 福島2歳S2着(アルシラート)など
- ・ブルーR(荻伏) 106戦7勝2着13回/勝率6.7%/連対率18.9%
- 京王杯(ブルーコンコルド)、小倉2歳S2着(ブルーコンコルド)など
- ・ゴールドR 43戦5勝2着3回/勝率11.6%/連対率18.6%
- 新馬など
このデータはPOGの参考になるなあ。社台会員には当たり前かも知れませんが、サンデーRと社台のキャラクターの違いが良く出てますね。優駿は完全にイメージ通りですけど、シルクとヒダカ、ターフも予想以上に勝率低いなあ。この辺は勿論マイネルも含めて、「一杯走ってくれる」ことを良しとするかどうかでしょうね。普通、一杯走れば走るほど勝率下がる傾向にあるので、やっぱり3強はスゴイです。そして、キャロットはそれに近づきつつありますね。近年、募集頭数が増えながらも数字を上げているのは立派。
※そもそもこれを調べたのは、今日のフレンチノワールのレースを受け、「未勝利ではチャンスありそうだけど、マイネル勢もいるしなあ」と思ったからです。