意外〜。

■GK楢崎、DF中田がオシム日本に初招集ニッカン

 オシムは、楢崎は絶対呼ばないと思ってた。川口と楢崎。両者の能力はずっと伯仲していて、問題は同世代と言うことで。同世代同士が一個しかないポジションを争い続けていると、第3のポジションが全く育たない。2人とも、南アフリカで代表のキャップは脱ぐ年(無論GKなのでその先もトップレベルでプレイできるが)。そうなった時に国際舞台を余り経験してない(下の世代でしか)GKでは怖い。オシムは自分自身のチーム以上に、5年後10年後を見据えているので、目先主義のサポーターみたいな招集はしないと思ってた。

 でも、これは逆に言うと2つの事実が浮かび上がる。一つは「カワ・ナラ時代の後は川島時代である」とオシムが見抜いたこと。今年に入ってからの川島は凄い。楢崎よりは言うまでもなく、川口よりもずっと凄い。あとは場数を踏ませれば、いつでも両者に代えることが出来る。もう一つは、ACLの経験があるので、代表の親善試合で経験を積ませる必要がないと言うこと。アジアの痺れる1試合を経験するのは、キリンカップ10試合分くらいの価値がある。いつのタイミングか分からない。アジア杯前かも知れないし、後かも知れない。ひょっとしたらオシム退任後かも知れない。いずれにせよ、「川島が居るから、今最後の一伸びを川口・楢崎を競わせることでもう一度期待する」という思い、リスクチャレンジがオシムの中に芽吹いた感じがある。勿論、古賀の抜けたディフェンスを良く支えている楢崎への正当な評価ありきだけど。

 阿部・今野がMFで呼ばれているのも。「アルファベットは意味がない」と言いつつ、何らかの意図は感じる。恐らくクラブへの。浦和も、ガスも「日本を背負う大器を無駄遣いしてくれるなよ」と言われてる気がする。

 FWは、高原と、佐藤寿、そしてオシムのお気に入り矢野は、日頃のパフォーマンスも加味して、当然だが、播戸と巻はそろそろリーチ。どちらもクラブレベルのパフォーマンス上げていかないと来年は居ない気がする。大久保が待っている。勿論達也も帰ってくるし。巻はチームを勝たせたいし、播戸はブラジル人を押しのけないことには話にならない。どっちも好きな選手だが、逆に選ばれることがプレッシャーになり、周りの不満にもなる頃合い。勝負掛けて欲しい。

 このメンツを見ると、中田浩と、あと啓太・阿部・今野の役割は大きくなりそうだな。人のフォローもする余裕のある守備者はこの3人だけだもの。この3人をどういう使い方するか、楽しみ。

 結局、エコパへは行けなさそうな気配ですが、テレビ観戦を楽しみたいと思います。

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