クラブも選手も甘過ぎ。

■右足付け根痛の闘莉王、代表合宿回避へニッカン

 私はプロ選手というのは、基本、怪我をしてはいけないと思います。サラリーを貰っている以上、怪我でチームに迷惑を掛けるのは「名誉の負傷」などではあり得ない。基本、サラリーマンが風邪で会社を休むのと一緒です。

 その上で、怪我した場合に取るべき行動というのは「怪我の影響を全く感じさせないプレーをし続ける」か、「それが出来るようになるまでちゃんと休む」こと。多くの問題はここなわけですね。日本人ってのは、怪我したスポーツ選手が、痛々しい包帯を巻いて必死に戦う姿が大好き。「感動しました!」「励みになりました!」等々。

 馬鹿じゃないのー。そんなん、プロなのに自己管理の出来ない奴が、言い訳のためにやるパフォーマンスですやん。絶対感動も感銘も受けない。そんなものより、人間に虐げられながら生きてるゴキブリの方がまだ感動するよ。私が、中田英寿を決定的に尊敬している最大のポイントは、怪我しても絶対、見て分かるような治療跡を残さないこと、それを含めアピールをしないこと。彼は、怪我をすること自体が恥ずかしい、そしてそれを知られることはもっと恥ずかしいと理解していた。ただ、日本にはそんな中田のプロ意識すら「かわいげがない」と感じる幼稚なマスコミと、視聴者が居る。嘆かわしい。

 対して闘莉王はどうだろう? 体を張っているから、といえばその通りだが。120%の力を出すファイターだから、といえばその通りだが。だが、無理なプレー、無理な出場をして、結果、こうして大事な時期に穴を開けていてはお話にならない。一番、プロとしては恥ずかしい結果。もちろん、結果論ですけど。結果論でもいいわけ材料を用意しちゃいけないのがプロスポーツ選手で、だからこそ一般のサラリーより大きな額をもらってるわけで。そこを履き違えている本人、チームドクター、それと多くのサポーターには「冷静になれ」と言いたい。そういうアマチュアイズムは「タラレバ」の温床であり、「タラレバ」をサポーターが口にするチームは優勝できない。優勝する気がない。なので、私は闘莉王のメンタリティを認めないし、それを尊ぶサポーターにも迎合できない。闘莉王は迷惑を掛けている、その事実のみである。闘莉王に今できるのは、一刻も早く故障を直して、完全な状態でチームに復帰することのみ。そうして初めて「やっぱ闘莉王が居ないと守備が不安だね」と言われる資格がある。これからガンバ戦だが、守備が破綻して負けたら、闘莉王の替わりに入った選手のせいじゃなく、闘莉王のせいである。そこまで言いきるのは極論としても、そういう一面もあることを、少なくとも我がレッズサポには理解して欲しいし、共感して欲しい。ぬるま湯からはたくましい芽は育たない。選手やチームをふやかしてるのは、我々サポーターなのかも知れない。別に他のクラブのサポーターには共感してもらえなくても構わない(そんなサポーターばっかのチームだと、レッズの勝てる相手じゃなくなりそうでコワイしw)。レッズサポにはそうなって欲しい。

 怪我すると言うことは、プロにとってスタメンを奪われる危機なわけで、その危機感の無いレギュラー、危機感を与えられないチームには常勝軍団になる資格は無い。闘莉王がいないからチャンスを得る選手が必ず居る。細貝よ、「闘莉王いらないね」とサポーターが言える仕事をせよ。ネネ? 勿論不要。ネネが出るからセルが出られない、なんて愚の骨頂。レッズの未来はセルにある。なんなら、ワシントンもいらん。セルのシャドーにポンテ。右に永井、左に小野。是非試して欲しい。

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