で、結局先送り。

■岩手競馬廃止決定は見送りにスポニチ

 うーん。どんなものか。

 競馬ってのは絶対赤字を出しちゃいけないと思うんですよ。いくらバブル期にお金を入れていたと言っても、それが赤字転落した競馬場に県政市政から資金を切り出す理由には成るはずもなく。「存在悪」であるギャンブルという娯楽の置かれる立場、一般人の視線、そう言ったことに対する意識が欠落した経営者とスタッフ。こうして先送りしたことで結局地元の方達に競馬というモノの心象が更に悪くなるだけで終わる、とか最悪なんですけどね。

 結局の所、競馬は「娯楽」としての自覚と経営努力が足りない、少々レベルの低い産業なわけです。少なくとも日本に於いては、ね。なまじっかJRAという超黒字優良母体があるため、競馬界全体の努力が足りていない。競馬場って所は、非競馬ファンを連れて行くには全然足らないのです。あれだけお金があって、馬という素晴らしい魅力あるコンテンツを持ってる割に競馬場というライブ空間に、一般エンタテイメントとしてみた時の「しょっぱさ」はどうしようもないくらい濃厚に漂っていることは大きな問題。何故そうなるかというと、ライブスポーツと無縁の老人が金を握っているから、という根本に戻ってしまうわけで。

 JRAは利権が大きすぎてその辺の構造を代えるのがほぼ不可能な状態。なら地方から「競馬=エンタテイメント」に向けての努力を進めることは出来るはず。逆に言えば、その辺の工夫をすれば潰れるはずがないわけで。Shining Bladeさんでも仰ってますが、これだけの売り上げがある産業を赤字にする方が普通難しい。どれだけ無能、どんぶりなのかと。

 競馬場に行くこと自体がイベントになるようじゃないと、これからの時代、競馬は生き残っていけません。売り上げがどんどん電話投票に偏っていくのを「時代だ」で済ませててはお話に成らず。競馬場が居るだけで楽しければ、みんな行くわけです。旭山動物園とか好例もありますしね。あんなど僻地にある動物園があれだけ集客力を持ち得るなんて誰が想像したか。「1日2億売り上げる施設を年10億で黒字になる形で運営プロモーションしてくれ」って、民に提案したら、逆に「簡単すぎる、何の罠ですか?」って言うよ。こんな簡単な仕事、ねえ。ただし今その2億を無駄遣いしてる連中を排除することが条件ですが。官から切り離して、まともな経営者が上に付けば、それこそモノの半年で劇的に良くなると思うよ。それが出来なければ旧体質ごと潰すしかないんじゃない?

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