真打ち、登場。

公営園田の岩田康誠騎手(31)が遂に中央移籍。

アンカツ、小牧など、これまでの地方転身組もトップレベルの腕の持ち主だったが、岩田はまたひと味違う。既に中央から「恋い焦がれられる」存在であり、アンカツと互角の、過去の転身組ではトップ。そして何と言っても、アンカツに大きく勝る点が「若さ」。向こう10年以上はトップレベルで、まだ上昇の余地も十二分にあり、人受けも良い。

今までの転身組と決定的に違うのは、「助っ人」感覚の無さ。岩田は、既に栗東サークル内での地位を確立している。その求められるべき役割は「ポスト武」「アンチ武」。性格的にその役を負えなかったミッキー、器不足だった藤田と四位。武以前、武以後に数多くの「ライバル」が出てきたが、結局の所、一瞬直線で背中が見えるところまで行った騎手は何人かいたが(蛯名・今の福永など)、武に追われる」プレッシャーを与えるに至っていない。

岩田は、まさに真打ち。彼が中央でコンスタントに乗ることで、栗東サークルに地殻変動が起こることは間違いない。その影響(恐らく本年80勝、来年以降120勝くらいはあげるだろう)をリーディングの武以上に受けること必至なのが、「なんとなくベスト5」な人たち。つまり藤田や四位。特に四位は怠慢な性格も相まって信頼の糸が切れつつあるタイミング。これが駄目押しになって、遠からず消えていく可能性は大きい。勿論、天性の資質が危機感と結びつき、飛躍する可能性も僅かにある。が、恐らく四位は40勝クラス、藤田も70勝くらいになるだろう。このままでは。福永も、流れを失えばそこに埋没する可能性が大いにある。

ミッキーの調教師試験合格もあった。栗東は河内・田原を中心にした群雄期から武の絶対王朝、そして第3期へと変わりつつある(それより前の時代は、見てないので語りようが無く割愛)。来年は内田も美浦へ来る。楽しみだ。

西の岩田、東のノリ(&内田)が100勝越えたところでの2位争いをする競馬が早く見たい。騎手に文句を言う馬券が少なくなる気がする。

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