(ウインアンジェラス)このタイミングで。

 先日、放牧先のミッドウェイファームにて左前脚を打撲したウインアンジェラス。腫れが落ち着いてきたとのことで、鈴木伸調教師、獣医師の立ち会いのもと、本日再度のエコー検査を行いました。その結果、残念ですが、僅かながら腱に損傷が確認されました。
 獣医師は「最初の診断では腱鞘炎としましたが、腱鞘炎として程度は軽くありませんでしたし、腫れが引いたところで、もう一度という考えではいました。診断を出せば『屈腱炎』ということになるんでしょうが、パーセンテージも出せないほどの僅かな損傷なので、おそらく見舞金も出してもらえないほどのレベルだと思います。ましてや打撲での損傷ですから、復帰までに大きく時間が掛かるということはありません。前回の全治4ヶ月から2ヶ月伸びて全治6ヶ月というところでしょう」と、症状の説明がありました。
 しかしながら、全治6ヶ月ということは、復帰は早くても今年の秋。その後はまた芝のレースが少なくなる冬場の時期となるだけに、順調に競馬を使えるかどうか、そしてそこでいいパフォーマンスを残せるかどうかには疑問が残ります。さらに調教を進めていく過程で、再度症状が悪化するというケースも考えられます。鈴木伸調教師からも「私としては現役を続けさせていただきたい気持ちもありますが、会員さんのこと、そしてアンジェラスのことを考えると、ここで引退、繁殖入りという選択がベストではないかと思います」との申し出があり、当クラブで協議の結果、現役引退を決断させていただきました。
 アンジェラスは明日25日に中央競馬の登録を抹消。今後は生まれ故郷の北海道新冠にある川島牧場で繁殖生活を送ることが決定しています。
 志半ばで現役引退となってしまったことを深くお詫びするとともに、ここまで長きに渡り、アンジェラスに温かいご声援を送っていただいた会員の皆様には、心より感謝いたします。本当にありがとうございました。なお、引退通知書はJRAの見舞金が確定する約1ヶ月後にお送りさせていただきます。

 引退決定。うーん、間が悪かったなあ(退会届出してから1週間とか)。でも、他の会員さんにとっては、状況を誤魔化したまま引っ張らないのはありがたい対応ですね。

 ともあれ、アン子さんは陣営に振り回されつつ、頑張りました。お疲れ様!

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