ミホ分場在厩。先週末より、騎乗運動を再開。現在は、軽いキャンター3000mを消化しています。
「多少カリカリした様子ではありますが、レースの疲れはすぐに落ちついたことですし、適度に体を動かしながら、のんびりとさせてあげれば、ほどなく気持ちも抜けてくることでしょう」(吉岡担当)
「あくまでも今後の馬の状態次第ですが、3月14日(土)中山11R 東風S(オープン・芝1600m)を直近での目標にしていきたいと思います」(藤澤調教師)
中山のマイルって、日本有数の「ちんたらした競馬になりづらい」コース設計ですよね。朝日杯とかの競馬見れば確かですけど、強い先行馬が強い勝ち方するというか。上がりの競馬にならない消耗戦というか。
一見、ファストロックに向いた舞台ですが、現状、そこまでの力を備えているのかどうか。3走前はハンデもあってではありますが、アブソリュートに軽く捻られ、後続2頭にも捕まっています。OPで勝ち負けまでは??? 2年前まで4年連続でカズー馬が連対したり、近5年で2度ダンチヒ系が勝ってたりするレースですが。どうせならダービー卿の方が、ハンデ恵まれる分、良いんじゃないかな(また良いハンデ貰ったりして)。もしくはオーストラリアTからエプソムC。
追記:デインヒル(ダンチヒ)のコース適性を改めてあぶり出すために、2001年以降のコース成績を出してみました(関東芝1600〜2000のみ)。順に1〜5着/着外 連対率。
- 東京1600 2/1/1/3/3/16 11.5%
- 東京1800 0/0/0/1/0/03 00.0%
- 東京2000 3/1/1/0/1/01 57.1%
- 中山1600 6/2/2/1/2/14 29.6%
- 中山1800 1/1/0/0/0/02 50.0%
- 中山2000 0/1/0/0/0/04 20.0%
改めて驚くのは、これだけ走って、上がり33秒台の脚を使ったのは、中山1600でただ1度(ミッドタウン・3歳山藤賞)あるだけってことです。内国産デインヒルの産駒は88頭居るんですけど、そのデータを見ても、138走して上がり33秒台はたった3回しかない。
デインヒルに33秒台のギアなんて存在しないんですよ(府中/中山での話。高速の京都や、新潟では当然33秒台を使うこともままあります)。つまり、上がり33秒台になるようなレースは、出るだけ無駄ってこと。言い換えれば、34秒超える上がりになるような流れを作ってもらうか、自分から作らないと、勝ち目はないと言うことです。ついでに、上記で3着以内になった22回の位置取りを見てみると、全てが3角7番手まで。クラスを問わず、それより後ろから行った馬は馬券に絡んでいません。これもはっきりした特徴ですね。幾らハイペースでズブズブの展開になっても、後方から差すような競馬はできないと言うわけです。ファインモーションは安田記念、3角9番手で13着に惨敗しています。まあ、毎日王冠で3角先頭から7着だったので、単にこの馬、府中は駄目って話もありますけどw
父ダンチヒも同じ傾向。過去、日本に来たダンチヒ産駒は55頭。その全馬を調べたら、府中中山の1600〜2000では一度も33秒台の上がりを使っていません。ビコーペガサスやヤマニンパラダイスやアグネスワールドですら、府中と中山の1600で上がり34秒切ったこと無いんですよ。ステキシンスケクンやマグナーテンも。デインヒルは「正しいダンチヒ」ってことですね。
これが同じダンチヒでも、チーフベアハートとかになると、時折府中や中山で33秒台を繰り出します。例えばマイネルキッツは府中の1800で33秒台を3回記録しています。母父(サッカーボーイ)の影響もあるかもしれませんが、ダンチヒ系でも全部が全部、同カテゴリにあるわけではないです。
ではザ・ロックは? というと、サンプルは少ないものの、やはり該当コースでの33秒台はゼロ。これまた「正しいダンチヒ」。このことは、ロックの内国産が出てくるまで覚えておいて損はないでしょうね。スローの上がり勝負見え見えのレースでは買わない。これに尽きます。今後、ファストロックも関東圏のオープンで走ることは多いでしょう。馬券で狙う時は、上がりが掛かりそうなレースに絞ってみてください。
とか言ってて、33秒台で馬券に絡んだらゴメンナサイw あくまで「データ上の理論」ですから〜。