東京新聞杯分析

 昨日も書きましたが、ローレルゲレイロが出走する今年は、サンデー向きの上がり勝負ではなく、ノーザンダンサー向けのタフな競馬になるでしょう。というかなって欲しい。

 改装後、東京新聞杯のラップを並べてみます。最後のカッコは5Fの通過タイムと勝ち馬の上がり。

 2004〜2007年のレースは、いかにもな「東京新聞杯」ですよね。府中のマイル戦にしては5Fが早くなくて、しかも中間少しゆるみがある。結果、差し馬の末脚が溜まって瞬発力比べに。昨年は、4〜5Fでペースが全然落ちてません。時計にして、1秒程度の差ですが、これが、34.9の上がりで先行押し切りを生むんですね。そんな中で、後ろから来たのが、空気(流れ)の読める福永(カンパニー)や藤岡兄(ハイアーゲーム)ではなくカッチー(リキッドノーツ)ってのも、何か面白いです。

 上記のような結果、2007年までの4回で3着以内に来た12頭のうち、10頭が「サンデー系か母父サンデー」だったのが、昨年突然、1〜3着非サンデーという展開に。今年も同じく、ローレルゲレイロが前でレースを引っ張る以上、サンデー系の評価は一つ下げた方が良い気がします。

 ついでにこんなデータを。同じく、府中1600で行われる安田記念。こちらは例年、ハイレベルな先行馬が淀みない流れを作るため、サンデー系には厳しいレースで、改装後の5年で3着以内に来た15頭のうち、サンデー系/母父サンデーは僅か3頭。内訳は、ダンスインザダーク2頭(ジョリーダンス・ツルマルボーイ)とダイワメジャーダンスインザダークは、溜めてしゅっと切れるサンデー系では例外的な種牡馬ですし、ダイワメジャーもサンデーらしくない馬でしたよね。東京新聞杯は軽いレースでサンデー(フジキセキタキオン)が来る、安田記念は厳しい流れで非サンデーが来る。これは覚えておくと良いんじゃないでしょうか。

 と、まあ。ローレルゲレイロが作る「中だるみのない、前半58秒切る流れ」は「安田記念に近い流れである」と言っていいと思います。安田記念の厳しいペースを作る要因の一つは、香港馬の存在なのですが、ローレルゲレイロは奇しくも(そんな奇しくもではない?)香港帰り。今年も、そういうタイプを狙いましょう。賞金上位20頭に関して、以下の3つのカテゴリに分けました。(※)の馬は回避濃厚&回避の可能性あり。

・府中のマイル戦で5F58秒以下の時計で好走歴のある馬
サイレントプライド(母父SS)・ローレルゲレイロタマモサポートリザーブカード・リキッドノーツ・ゲイルスパーキー

・府中以外のマイル戦で5F58秒以下の時計で好走歴のある馬
マルカシェンク(SS・京都)・キストゥヘヴン(SS系・中山)・アブソリュート(母父SS・新潟)・キャプテンベガ(SS・阪神

・マイル戦で5F58秒以下の時計で好走歴のない馬
スマイルジャック(母父SS)・マルカフェニックス(ダンス※)・タケミカヅチ(SS系)・ショウナンアルバ・アイスドール(※)・ウォータクティクス(※)・セントラルコースト(※)・ファストロック・フリートアドミラル(※)・トップガンジョーショウワモダン

 まず、上のグループ6頭は相当有力。特に主力は昨年の覇者ローレルゲレイロと、その昨年のレースが僅差3着で、近2戦を連続して5F57秒台で勝っているタマモサポート。この2頭軸の3連単が狙い目でしょうか。

 2番目のグループは危険なタイプ。勿論、来ても全然おかしくないのですが、人気では嫌いたいですね。

 そして3番目のグループ。基本的には「消し」ですが、穴馬はこの中に眠っていそうな気も。非SS血統で、マイル経験乏しい馬が浮上します。近3走、5F57秒台のレースで掲示板外しているモノの、0.7秒以内とそんなに負けていないショウナンアルバ、57秒台は未経験も血統的適性高そうなファストロックの2頭は、人気無いのを条件に狙ってみます。

 昨年は250万馬券。流石に再現はないにしても、安田記念3連単平均配当が2400倍オーバー。ビッグチャンスか? ファストロックが絡んで大万馬券、とか、最高なんですけどね〜。まあ、こんなデータを挙げると、ローレルがペース落として、人気のSS血統で決まって安め、何てオチが待ってそうですけどねw なにせ、ローレル鞍上四位だしなあ…。

 明日、出走馬確定後に、ローテーション面などからの取捨をして、東京新聞杯特集終了と言うことで。

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