ベルモントと安田

 ベルモントS。予想通りビッグブラウンは破れましたが、勝つのがダタラとは。「逃げそうなのはこの馬しか居ない」とは言われていましたので、あり得る展開ですが。一般戦勝っただけの馬ですからねえ。総流しでもしないと買えません。どのみち、その場合はビッグ2着固定にしてたでしょうけど。まあ、買えないんですけどね。今までの「3冠ストッパー」とは趣が違いますね。
 しかし、ビッグブラウンは残念でした。結果論でもありますが、出走してはいけない状態だったのでしょう(完調でも怪しかったかなと思いますが)。短期間に圧縮されるアメリカの3冠は仕上がりの早さとタフネス、距離適性、運、陣営の経験、全て試されますね。何か一つでも綾があると勝ちきれないから、こんなに2冠馬が出てもなかなか3冠には届かないんでしょうね。日本の馬が皐月→NHKマイル→ダービーと勝つようなもので。

 回避したカジノドライヴは、ビッグの結果を見ると正解だったと思いますが、それ以前にどうしても「日本になんか買われていかなければなあ」という感想も伴ってしまいます。アメリカの調教師の元で、普通にデビューしていれば、ケンタッキーダービーから痺れるような頂上決戦が3回行われたかも知れないわけで。嫌な言い方をすると「アメリカ人の夢をカネで奪った」形。勿論、これも結果論に属する意見ではあるのですが(そもそも姉がベルモント勝つ前の取引ですし)。一度帰国して、秋にBCを目指すそうですが、アメリカに転厩させればいいと思うんですけどねえ。カズーに、別にダートの競合を育てるノウハウがあるわけじゃなし。まあ、馬は今後も応援したいです。

 で。安田。馬単は本線(香港←→ウオッカの裏表)で普通に当たりましたけど、三連単は香港→ウオッカしかなかったので(ドーバー3着はおさえてました)、儲けは僅かです。藤田が逃げるだろう→ホワイトは追うだろう→ウオッカが岩田なので前目だろう→結果後ろの馬は届かないだろう、というところまではイメージあったんですが。香港馬を過信しました。アルマダは力出し切っての2着。ウオッカに関してはずっと軽視して(ヒモにして)馬券で美味しい目に遭ってきただけに、なかなか頭で買い切る踏ん切りがつきません。まあ、くどいようですが、リハビリ期間なので、別に馬券は良いのです。

 それよりウオッカのレース振りの素晴らしいこと! 四位がずーっと後ろから「カッコイイ勝ち方」に拘った騎乗をしてて、武豊になっても本質は一緒で。岩田になって先行してあっさり。この馬、前に行けば圧倒的に強いのは、みんな分かってたことですよね。スズカの先約がなければそのまま武豊が乗ってたでしょうし、そうしたらまた後ろから外回して2着争いだった可能性大。その辺引っくるめて、ここでは頭から買わなければいけませんでしたね。今後も、前に行く以上、(特に府中では)逆らえません。さあダスカとの激突楽しみになりましたよ。この2頭がぶつかって一番面白い舞台は、府中の2000だと思うのですが…実現度低そうだな。その前に宝塚出るのかな? タフな馬ではありますが、あまり無理はさせないで欲しい気もします。

当ブログの一口馬主関連記事の一部はキャロットクラブさまより許可をいただき転載しております。記事の再引用、転載はご遠慮願います。