W杯7・8日目。

 と言いつつ、6日の第3試合から。

 南アフリカウルグアイ。南アには少々気の毒な展開でしたね。開幕戦はメキシコのもたつきもあって、そこそこ以上やれたけど、やっぱ自力不足って感じです。てか、ウルグアイが良かった。FWがクローズアップされますけど、チームのバランス、非常に良いですね。このグループでは間違いなく、最強チームでしょう。上でどれだけやれるか。フォルランのゴールは凄すぎました。

 アルゼンチン−韓国。勿体ない失点から、リズム狂った韓国相手に、アルゼンチン祭り開催。初戦、大ブレーキだったイグアインを見捨てず使ったマラドーナの勝利と言いますか。ベロンが怪我したことで、マキシをスタートさせて、ずっとバランスの良い走れるチームになった幸運。メッシは途中まで目立ちませんでしたが、チーム状態が良い証拠。某ポルトガルみたいに、スーパースターがボール持った時しか盛り上がらないようなチームは、論外なのです。韓国も前半終了間際の得点で少し盛り返しましたが、とにかくアルゼンチンのバランスが良かった。強いて言えば、テベスがブレーキ。しかし交代で出たアグエロが抜群の働きをしたので、心配はない。

 ギリシャ−ナイジェリア。順当に行けばナイジェリアの勝ちでしたが、審判がギリシャを勝たせちゃいましたね。勿論、ミスジャッジとかではなく、ナイジェリアが迂闊なんですけど。勝ったギリシャ、あのタフネス以外見るべき者はなかったけど、カラグーニスの執拗なアタックと、終盤ちらっと顔見せしたニニスが少ない光明。ナイジェリアは、かつての栄光を忘れて立て直すべきでしょう。コートジボアールほどのわくわく感がないし、ガーナほど洗練もされていない。非常に中途半端。

 フランス−メキシコ。フランスは監督をクビにしなかったツケが回ってきたとしか言えません。全然魅力のないチーム。所在なさげなアネルカ。時折うっすらとだけ輝くリベリー。見れるレベルにあるのは、マルーダとロリスくらい。メキシコは、開幕戦が無駄にお洒落なサッカーだったので心配しましたが、やっぱメキシコですね。ちゃんとしたたか。ウルグアイとの試合、楽しみすぎるでしょう。

 ドイツ−セルビア。ドイツは開幕戦が出来過ぎだった(特に右サイド)だけに、両サイドに一流のアタッカーを配するセルビア相手にどんな入り方するかと心配しましたが、やっぱりふわっとしている内に呑まれちゃいましたね。非常に活きの良いサッカーをするドイツですが、唯一、経験値が不足している。ラームが攻撃で仕事できないと、孤立したミュラーではこのレベルでは通用しません。そしてクローゼの無駄すぎる退場。何であそこであんな必死に追わなければいけないのか。理解に苦しみます。失点は、ドイツ守備陣で唯一ワールドクラスのフリードリヒを上手く釣り出して、後はセルビアの狙い通り。ポドルスキが外すシーンが目立ち、彼を戦犯にかする声もあるかもしれませんが(ダジャレだけが能の駄目解説者とかあたり?)、唯一、得点の臭いをさせていたのも事実で。とにかく、開幕戦が華々しすぎた反動でしょう。まだ勝ち抜けの可能性は一番高いわけで、ガーナ戦、頑張って欲しいです。セルビアはここで満足しないかどうか。まあ、ファンとしては結構満足しちゃいましたw ヨヴァノビッチとクラシッチの躍動も見られたし、楽しみにしてたカチャルも出てきたし。ともかく、両チームとも闘志ぶつけてファイトした、熱いゲーム。見て、つまらないと感じようのないゲーム。ここまでではベストゲームでしょう。ベストチームはチリだけどね。

 スロヴェニアアメリカはなかなか面白い試合。先制されたアメリカには、見るべき価値がありますね〜。スロヴェニアの技術がこの試合を凡戦に終わらせなかったし、アメリカのメンタルの強さが、90分見るに堪える試合にしてくれました。まあ、お互いオッケーな結果でしょう。私的にはこの2チームに勝ち抜けて欲しいですね。

 イングランドアルジェリア。…これ書いてる現在、後半なんですけど。もうね、イングランドというチームのへぼさに、フルで見る気失せましたわ。このチーム、何が面白いわけ? ジェラードやランパードルーニーを見たいだけならクラブの方が10倍良いプレーしてる。とにかくつまらない。行き当たりばったり。開幕戦もゴールシーン以外、何もなかったし、今日もアルジェリアに完全に封じられていました。セカンドボールろくに取れないし、個人技のごり押し以外、ほぼ無いし、3人絡んだプレーなんて皆無に等しいし。下手。酷い。イタリアとは別種の退屈さ。この両チームは現時点で、90分見る価値を感じません。大会のワーストチームと、ブービーイングランドという国のサッカーは、私は過去遡って一度も「良いな」と思ったことがないです、多分。歴史的に平凡。このチームが優勝候補なのは、ウイイレの中だけでしょう。まあ、今のチームに限れば、イングランドの方が、時折破れかぶれのプレーで目を覚ましてくれるので、イタリアよりはややマシですが。この2チームを応援する奇特な方には申し訳ないですが、大会のレベルを保つために、早々に消えて欲しいです。対するアルジェリアも、上手いんだけど、淡泊。多分、イングランドのレベルに合わせちゃってるんでしょうね。開幕戦はもうちょっと面白いチームでした。アメリカ戦は、余り良い予感しないなあ。

 今晩は日本戦ですね。オランダ。アルゼンチンの2戦目を見ると、もう少しスペクタクルなサッカーを期待したいです。守備の美学のない日本相手なら、存分に振る舞えるでしょう。後は日本が、やり切ったねというプレーを魅せて、デンマーク戦に余韻を繋いでくれればオッケーです。

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