ずっとチャレンジャーだった

■ウオッカ電撃引退!2度目鼻出血激闘に幕

 いや、まずは人馬共にお疲れさまでした。

 昨秋に引退しなかったことで「晩節を汚す結果になるのでは」と、当時は思わなくもなかったですが、今になってみれば、こうした幕引きも含め「チャレンジャーたるウオッカに相応しかったかな」と思いますね。驚きのダービー挑戦・制覇に始まり、本来ならば、王者である立場ながら、常に挑戦を欠かさなかったウオッカ。何処までも華を追い続けたウオッカ。過去に名馬と呼べるレベルの馬が、リスクを避け実を取った姿とは対照的です。ある種の愚かさも含みつつ、挑戦を続けたウオッカという馬と、そうさせた陣営によって、この馬は非常に心に残る名馬になり得たのではないでしょうか。だからこそ、ウオッカに挑んでいった馬たちも魅力的に映りましたし、ウオッカ引退後の競馬が空洞化する心配もありません。

 時代を担う馬というのはこれまでも多数居ますが、次代を担わせる馬というのはほとんど居なかったように思います。ウオッカはその数少ない一頭。偶像化した聖女になることなく、地を行き続けたウオッカ。10年後20年後、ここ数年を「ウオッカ『時代』」として、楽しく振り返ることが出来そうです。そんなウオッカとチーム、オーナーに心からの感謝を。

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