テレビ。

■紅白2年連続40%超え、裏番組も健闘

 私も子供の頃は紅白見てましたけど。それは理由が2つあって。「親が見るから仕方なく(テレビが家に1台しかなかった)」と、「裏番組がつまらない」から。音楽、というか、歌は大好きなのですが、紅白のフォーマットはあまり好きではありませんでした(今も。歌に付随するテーマ性は、ああした演出や語りで誇張するものではなく、もっと自然に感じ取るものだと思います。特に感動方面と歌を安易に絡めていく手法は苦手です)。なので、幼少期、自室にテレビが導入されてからこっちは、紅白一度も見てません。

 一般的に大晦日の夜は「紅白か否(裏番組と、「見ない」人を含む)か」であって、紅白の数字が50%超えていなければ「裏番組(見ない人含む)の勝ち」だと思うんですよね。裏番組は、紅白から数字を取る時代ではなく、「否」の層、アンチ紅白の取り合いな訳で。紅白見てる人の半分は義務感か習慣に従ってるだけでしょうし。TBSや日テレは頑張ってると思います。実際、視聴率ってリサーチ対象の家庭の合わせていたチャンネルが対象になるわけで、1家庭1台を前提にされている「世帯視聴率」なわけですよね(ですよね?)。そうなると家族という集合体の意見が反映されて紅白になるわけで、若い家庭や独身家庭で現在、紅白の数字がここまであるとは到底思えない。私の周りの同年代も、10人に1人も紅白見てないですし。

 いずれにせよ、猫も杓子も今で紅白だった時代を考えれば、選択肢が多いのは良いことですね。

(以下脱線なので折り返し)

 あと視聴率とは関係ありませんが、私が子供の頃、自室にテレビ導入を懇願して、実現したきっかけは、親の「チャンネル替え」にありまして。

 昔の大人に多い(ビデオ以前の年代?)と思うのですが、CMになるとがちゃがちゃいろんなチャンネルを回して回るタイプの人種。私、すごく苦手なのです。それで見たい場面を見逃すことが多かったし、なによりあの気忙しさが鬱陶しい。うちは両親ともそういうタイプで。私は1つのチャンネルを選んだら、裏番はできるだけ気にせずそのチャンネルに腰を据えて向かいたいタイプ。なので、よくリモコンの電池を抜いて隠して(ささやかな抵抗だなw)喧嘩してました。

 それでテレビを勝ち取ったのが小4くらいの時。その直後にファミコン買ったこともあり、以後は食事の時間くらいしか家族でテレビってのは無かったです。私の記憶の中の「団らん」には、テレビはないですね。家族でテレビ、はいつも争いの元だった、という印象が強いです。

 そのせいか分かりませんが、未だに他人とテレビ番組を見る際に、変な緊張感があるんですよね。自分とツボの違う人間と同じ映像を見ると、集中できなくてしんどいです。なので、映画館にも極力行かないわけですが。今のシネコンスタイルは席もゆったりしてるし、前後左右をあまり気にせず楽しみやすいんですが、それでも音や映像の臨場感によるプラスが、赤の他人と空間を共有しきれないマイナスに負けてしまいます。じゃあ、小さくても家でDVDでいいやってなります。それもあって、例えば女性とおつきあいしても、映画を一緒に見に行く気はあまりしませんでしたね(今も)。仮に一緒に映画見に行っても、離れた席で見たいです(えー)。

 同じことは今のお笑いにも言えるかもしれません。一緒にお笑いを見ていて、同じタイミングで笑える人とは、性別年齢問わず一生つきあえる気がします。映画館や劇場も、そういう統計を元に席を割り振ってくれたらいいのになー(めんどくせーよ)。さておき。笑いのツボってある程度揃うのって、中高生くらいまでだと思うんですよね。中高生が笑いを見てるときのリアクションは、なにやらマスゲームのような感じがあります。だから中高生受けする芸人は我々からすると笑い辛くなるのでしょうが。最近はそれを差し引いても「こいつのどこが面白い?」と、何にもピンとこない芸人が多く。これはジェネレーションギャップなのか、芸人の質(敷居)の低下(数の飽和)なのか、単純にお笑いから若干醒めてきているのか。悩ましいところです。新年のネタ番組を半分くらい早送りしながら、そんなことを考え、「ああ、この早送りの気忙しさはかつてのチャンネルコロコロと同次元だなあ」と自己嫌悪に陥った、正月の夜でした。ドリームマッチは明日以降見ることにします。

 

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