潮時かなあ?

 競馬ブックが650円でした。ギャロップは700円。

 毎週月曜の朝に、ブックを買って、前の週の競馬を振り返り、出資馬やPOG馬をチェックして。メインレースの予想を軽くして。ここ10年15年、習慣化したサイクルでしたが、それが途絶えたのが、ここ1年2年。そんな中でもブックは買い続けて、会社の待ち時間や、風呂の時間とかに読んでたんですけど。紙媒体への愛着は人一倍強いつもりですし「買い支える」意識も少しはあったのですが。最近、半分くらいの記事を読まずに捨てているのも事実。ここが潮時かなあ。

 原料の高騰は分かるんですよね。同時に景気も悪化して、雑誌を買ったりという「余剰な小遣い」が減ってるのも事実で。じゃあ、どんな人が週刊誌を買うかというと、多分通勤・通学時間に本を読む人ですよね。今の電車は、7割くらいの人が携帯、残りが本という感じ。雑誌を読む人は、本当に減りました。私自身も、職場に近い場所に家を借り足したこともあり、通勤時間で雑誌を読む、と言うことはほとんど無くなりました。本を読む量は減ってませんが、邪魔にならない文庫であったり、新書であったりにシフトしています。

 競馬に限らず、週刊誌の存在意義は「速報性」にあるわけですが、ネットの発達により、スピードでは遙かにネットに及ばず、読み物としては月刊誌に及ばない、何とも半端な存在になっています。著名な雑誌の休・廃刊の話を良く耳にしますし、身近なところではサッカーマガジンも身売りの話がありました。こちらは、隔週刊でも存続するでしょうが、競馬隔週刊誌は意味がないでしょう。知り合いに雑誌編集者が一杯居るし、印刷関係者も結構居るし、週刊誌を作るという作業の大変さは良く知っているつもりです。それでも、「役割を終えた」と言うべき、言ざわるを得ない時期なのかなあ、と。勿論、雑誌そのものは永久に不要になるとは思いませんけど、「今のニーズにあった雑誌作り」という観点から、週刊誌というものはもう外れちゃってる気がします。月刊誌って、その気になれば2・3人で作れるんですよ。いくつもの仕事を兼業しても間に合いますからね。でも週刊誌は一杯人が居る。分業しないと、とてもじゃないけど間に合わない。それだけに効率も悪いし、流れ作業になるし、「考える」余地は減っていく。物作りのカタルシス・達成感に乏しい、心身共に消耗する。大変過酷な職場です、週刊誌編集ってのは。それだけに、報われて欲しいんですけどね…。

 海外のサッカー新聞のように、競馬専門日刊紙みたいなのが200円くらいで出たら、毎日買うんですけど。それが商売になるには、余りに競馬ファンは多様だし、競馬サークルは閉鎖的だし、競馬マスコミはマンネリだし。どうにか、優秀な編集者が競馬社会に残れるような方策はないもんでしょうかね。

 まあ、とりあえず来週からは、出資馬が大きいレースに出る時とか、勝った時に限定して買おうと思います。

当ブログの一口馬主関連記事の一部はキャロットクラブさまより許可をいただき転載しております。記事の再引用、転載はご遠慮願います。