限りなく、赤いブルー。

オシム初戦。これはつまり浦和レッズだな。坪井・闘莉王・鈴木・長谷部のボックスをそのまま代表に移植した。あのサッカーは95%浦和のサッカー。45分持たないところまで含めてw 攻撃は即興性で上手くいくこともあるけど、守備は無理だからね。ジェフの選手が使えない状況でオシムのこの判断。代替品とは言えレッズサポとしては「こんな日が来たか」と感慨を強くする。最弱からスタートして14年。ゴミだお荷物だと言われてここまで来たよ。サッカー好きで良かったなあ(涙)。
まあ、永続的なモノじゃないけど。オシムなら16日は総入れ替えしても全然驚かぬ。むしろジャパンA・Bを編成して、競争の中から両者の良いトコ取りをしたジャパンCを編成するのは理に適っている。前半の出来が陰を潜めたところで大悟出てきてリズム変えたのも面白かったし。交代も全部理に適っていた。ヒディンクの交代みたいな驚きはなかったけど。がっかりしないだけで今は十分だ。

しっかし啓太は流石だね。90分のうち88分は味方の選手を自由にするためのポジショニングを徹底している。攻撃失敗後のリスクを減らすことで、どれほど攻撃選手が勇敢になれるかをよく分かっている。啓太が居るからサイド2枚が有機的に絡める。日本には他に今野が居る。なんて贅沢なんだろう。しかもその2枚を今まで死蔵してたんだからね。勿体ない勿体ない。勿体ないお化けがオージービーフ食べながら出てくるよ。そして3ー1で一蹴するよ。

そして達也も素晴らしい。彼がFW然とボックスに構えるでなく、旧代表のダメ子ちゃん達のようにFWの本分を捨てるでもなく、得点機に絡むための「詰め」をする動き。あれはこの2年で達也が急激に成長した、彼ならではのモノ。あの動きの達也と、もう1人の選手が絡むことで2対2が3対2のようになる。もう少し点取りに行って欲しかったけど、我那覇とのコンビではあんなもんかな。我那覇悪くないけどなー。相性的にはどうだろう。やっぱ佐藤寿の方が大分上な気がする。

あと三都主。彼が急にブレイクしたのではない。ジーコジャパンでさぼっていたのでもない。この違いはアルゼンチンとブラジル。バルサギャラクティコ。結局アレを殺していたのは「黄金の中盤」とFWだったと言うこと。ちょっと悔しいのは浦和でよりもっと輝いていることw この試合見てギドとエンゲルスが何か感じていると良いなあ。とりあえず浦和の選手は4バック向きだってのは分かるんじゃないかな? 変えないと思うけど。そうすれば相馬とアレが共存できるのに。

一方で長谷部は色々遠慮があったかな? バランスを意識しすぎたか余り良さは出てなかったな。現在のコンディションが最高ではないと言うこともあるだろうけど。

レッズユニットと山瀬(元レッズ)、田中隼(五輪世代)の相性の良さも素晴らしい。両者とも頭の良い選手。山瀬はコンディションまだまだだったけど。他は〜…栗原は守備は良いけどフィードボールの質の低さは中澤並みだな。マリノスは両サイドバックが優秀すぎてDFのパス能力一切不要なのではなかろか。ちょっち不安。

相手が弱かったとは言え、このパフォーマンスはどう低く見積もっても及第点でしょう。結果だけではない、内容に納得の行く代表戦なんて日本レベルでは歴史的なことですよ。次の試合、レッズユニットは解体されても良い。もっとこの代表の可能性を見たい。代表のサッカーを見て面白いと思うのは恐らく初めてだ。でもこの試合はあくまで余興(顔見世興行)。それに90分通じて良かったわけじゃないし(と言うか前半30分までと、あとは何度か瞬発的に良かっただけだったけど)、まだまだナンボでも良くなる余地がある。今日は片鱗。次は実戦。ワンステップアップ期待。

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