レヴュー:テイルズオブアビス

終了。このシリーズ、最初の作品である「ファンタジア」以来、漸く「ちゃんと仕事しましたね」って感じのタイトルだった。面白かった。

テイルズシリーズこそは、今のゲーム業界がたどり得る最悪の路線を突っ走った悪の象徴である。それは何かというと、「最初の作品が非常に高い評価を得る」「信者が発生する」「信者の声は気持ちいいので、作り手はそこに意見を集約させる」「続編は信者が気持ちいいゲームを作り、その為に本質としてのゲーム作りが鈍り、駄作になる」「だが信者はマンセーしか言わないので、批判の声が届ききらない」「その上前作の力でお店が頑張り、数字は残る」「ますます盲目化と信者化が進む」「気付いた時にはゲーム作りとしての能力がなくなっている」というもの。

背水の陣とでも言いますが。妥協のない作りをしている今作は完成度においてファンタジアを超えたと言っても良いでしょう。スタッフの乾坤一擲、火事場の馬鹿力、逆上の一撃。ともあれ、良い仕事してます。

すっかり馬鹿にしていたテイルズとテイルズチームを見直すきっかけになったこの作品自体には高い評価をしたいが、チームの評価は次の作品で手を抜かないか。灰から再生できるのは一度だけ。次は死あるのみ。それが分かっているかどうかですね。

点は9点で(10点満点)。

次はディスガイア2です。

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