及第点。

■東アジア杯終了。

韓国には何とか勝利し、得失点差で2位。テストを多く盛り込んだ大会と考えれば得るモノは多かった、いやむしろA代表常連組をそのまま使って無益な大会になることを考えれば、非常にうまくやったと言える。得たモノは大きい。


別段、ここで韓国を破った選手がそのまま代表に、という意味ではない。むしろ一部の選手が当落線上への参加を許されたと言うべきだろう。それでも、今後本番へ向けて、チームに競争と緊張感を持ち込むのは重要。予選突破で安心→本番まで何の上積みなし、というパターンはフランスでしている。ジーコは現時点で過去の失敗の轍を踏まないレベルの指導者にはなっているということ。今までそれすらなかった国のサッカー好きとしては、素直に嬉しい。


当落線上に新参したのは、村井・駒野・阿部・茂庭の4名。村井はもう少し左DF・ボランチとの連携掴めば。駒野は前任者を全ての面で上回る(というか何度も言うがJのスタメンで加地より下手なサイドそんないない)。阿部は俊輔のいない代表にエッセンスをもたらしたし、茂庭はあまりに稚拙なフィード、状況判断の拙いパスを差し引いても安定した守り。この4人は今後も代表選考に掛かるはず。

代表当確は巻・田中・今野。巻はセンターバックを必ず一枚道連れに死ねる選手。大黒や柳沢が活きる。田中は玉田と入れ代わりだろう。積極性を失った大黒に取って代わるかも。今野は安定感と、自由を中盤にもたらす日本のマケレレ。ヤットと違い出来にムラがない。

試験に不合格、当落線上から消えるのは本山・茶野。本山は存在感ゼロ。ミス多すぎるし判断酷い。一生鹿島で埋もれろ。茶野は強いが迂闊すぎる。坪井は依然当落線だが、調子戻るまで呼ぶべきではないかも。

土肥は素晴らしい安定を示した。川口の華、楢崎の才能は持ち合わせないが、計算が立つ第3キーパー。貴重な存在。


常連勢では、中澤は格の違いを示し、小笠原は改めて「並の」Aクラスに過ぎないことを示した。中澤が入ったとたん最後列からのパスの質が激変したのは流石。得点はおまけ(8割は巻の殊勲)だが、やはり欠かせない存在。オガサはどんなレベルでも「そこそこ」しかやれない。普通に見れば、他に人がいない時の予備要員以上でも以下でもない。


ともあれイラン戦に何が繋がっていくか。その先で誰を試していくか。GKはこのまま2+1で問題なし。DFは中澤を中心に、宮本・松田がスタメンに近く、茂庭・田中・坪井が続く。闘莉王・大岩・岩政も試して欲しい。阿部もあり。サイドは右にとりあえず駒野。他にもいろいろ試す。加地よりましな選手はごまん。イチがちゃんと伸びていればなあ…。左は暫定でサントス。だが油断したらすぐに代えられるよう、村井・相馬・アツあたりを控えに。ボランチは一応小野・福西がスタメン候補だが、今野は絶対選んで欲しいし、ヤットと阿部も保険。クラブで競争勝てることを前提にイナと中田コ。大穴は長谷部も2010年まで待つか。OMFは俊輔。中田はフィオを出て活躍できれば。本人が納得すれば右SMFが一番良いのだが。二川・藤田も忘れるな。オガサより全然上だ。FWは一番悩ましいが、ヤナギが軸か。本番に調子落としてそうだけど。大黒はサブで回復待ち。大久保・巻・高原を調子でローテ。誰か落ちたら達也。


まあともあれジーコの代表はここ10年で一番自分の理想に近い。あとちょっと。ジーコ代表は鹿島色をゼロにした時に完成するかもしれない。


それにしても中国−北コリアは本物の凡戦だった。みんなすげー下手だし。あの程度のレベルに苦戦するのも事実。サッカーって大変。韓国も酷いよね。2002年から一個も前に進んでない。幻想に取り憑かれた感じ? 期待の10番もレベル低いね。全然たいしたこと無い。オーストラリアが(東アジアに)来て、もっと促進剤になってくれないと、困るよね。

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