天皇賞と。

 何だったんですかね、今回の天皇賞。久々に武豊が何を考えているのか理解に苦しんだ。あんなペースで逃げても毒にも薬にもならないことは誰より理解してたはずだし、明らかな「失策」なのに、どうした。いや、基本的に、私は彼のファンですし、末永く活躍して欲しいですけど、今日の騎乗を失敗と思わないのであれば、もう、晩節汚す前に退いて欲しいな、と思ってしまいました。本当に酷く残念な競馬振りだった。あるいは、馬のコンディションやスタートしての所作などもあったのでしょうが、それにしてもねえ。先行して折り合って手応え抜群で抜けてくる馬だけ上手く乗るのなら、それはもうタケユタカである必要はなく、代わりはいくらでもいる。オンリーワンであって欲しいし、今日はそれを示す格好のチャンスだったし、負けるのなら、せめて彼とかの馬じゃなきゃ出来ない競馬をやって欲しかったです。本当に悲しくも寂しい。で、ほぼ全部の馬が武豊の迷走に惑わされる中、やっぱり来るのは自分で競馬を作れるタイプの外人騎手2人なんですね。日本の競馬が如何に他力依存でレースを作っているかも分かったりして、色々後味の悪い天皇賞でした。生観戦してきましたけど、こんなにがっかりするG1は久々です。勿論、モーリスは祝福したいです。パドックでの半狂乱の体を見て、アンビシャス、ステファノスとの3頭軸から抑えに回して大失敗でした。ご立派。香港でも是非有終の美を飾ってください。

 で、レプランシュ

30日の京都競馬ではゆっくり目のスタートから後方を追走。直線は外目に出してジリジリ伸びたが10着。「久々でゲート内でちょっとチャカチャカしていましたが、我慢できる程度でしたし、展開も向くだろうというポジションで進められました。ただ、外に張り気味だったなど動き切れないところはあったので、このあたりは使って変わってくるのではないかと思います」(松山騎手)「今日は久々の競馬でゲートもそわそわしていましたが、出たなりで後方を追走するのはいつものレース運びですし、気になりませんでした。ただ、逆手前でコーナーに入ってしまい、そこで外に張り気味になっていたので、このあたりは実戦勘が戻っていなかったのかもしれません。外に張った分もあって反応しきれませんでしたが、休み明けということを考慮すればまずまず動けていましたし、次は変わってくると思います」(高野師)終いを活かす競馬をしましたが、今日は外に張り気味だったこともあって直線動き切れなかったようです。とはいえ、約9ヶ月ぶりの実戦ですし、ここを使っての上積みは大きいはずです。この後はトレセンに戻って馬体を確認してから検討します。

 今日は見た目の雰囲気は悪くなかったですけど、あくまで悪くないだけで、きさらぎ賞当時と比べてもちょっとスケールダウンした感じはあったし、周りが成長したり古馬相手で手強かったりと考えると、そりゃ勝負になりません。そういう意味で、無策に外をぶん回して最後はそろっと上がってくる感じの騎乗には、不満はないです。調教代わりとしてはベストの競馬だったかと。ありがとう。

 ここから、次の競馬をどういうコンディションで迎えるかが大事。そこで、陣営の能力が伺える。是非、このレースが無駄じゃなかったことを見せて欲しいし、間違っても出て失敗だったという経過結果にはしないで欲しい。切に、そう、願います。

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