初めて。

 ヨゾラニネガイヲ、引退です。

28日の小倉競馬では好スタートから出たなりでハナを奪い、後続を離しての逃げ。しかし、3コーナーあたりからやや手応えが悪くなり、最後は脚が上がって16着。「思っていた以上にスタートが良く、短いところを使った後だけにムリせずすんなり二の脚がついて前に行けました。本質的に距離は多少長いのかもしれませんが、ペースが上がった時に抵抗できず自分でやめてしまうような感じもありました。パタッと脚が上がっているわけではないのですが…。申し訳ありません」(松山騎手)「距離は延びますが、1000mでは急かさなくてはなりませんし、ガツッと引っかかるというタイプでもありません。小回りなら対応できるのではないかと期待していたのですが、残念な結果になってしまいました。500万下の短距離戦は、優先出走権がないとなかなか思うように出走できず、この条件に変えてみてもこの馬の良さを引き出すことができなかったのが悔やまれます。いいスピードを持った馬で、縁あって預からせていただいたのに、お力になれず申し訳ありませんでした」(森田師)叩いた上積みも考慮し、また今後へのきっかけをつかめればという思いもあってこの条件を使いましたが、突破口が見いだせないレースになってしまいました。もし、スピードを活かすために短距離を使っていくとなると、このあとまたある程度の出走間隔が必要になるでしょうし、このままでは会員の皆様への負担ばかりが大きくなってしまいかねません。このような状況を鑑み、森田直行調教師と協議を行った結果、現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することになりました。会員の皆様には大変残念なことと存じますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面をもちましてご案内いたします。

 七夕デビューという調教師サイドの「サービス」から始まって、いつでも勝てそうな流れから9戦目で漸く勝利。その後は前の調教師にも邪魔者扱いされ、転厩した新人調教師にも邪険に扱われ。最後は明らかにこの馬の条件ではないレースで惨敗、引退。可哀想な扱いでした。

 しかしG1トレーナー様は仕方ないとして、新人がこんなでは、到底将来の成功は望めないし、ほんとなんで苦労して調教師になりたかったのか、何をしたかったのか意味分かりませんね。大社台様にある程度贔屓にされていれば、ノー思想でも食いっぱぐれはしないんでしょうが、そんなランクの調教師は毎年毎年代えが効くわけで。まあ、そういう厩舎に行くことも引っくるめて、運のない馬でした。勿論、良い厩舎でも1000万勝ちまでは行かなかったかなと思いますけど、適切な流れで芝の短距離を使っていればもう少し楽しめたんじゃないかなー。勿論即刻NG入りですね。


 最後はもう、やる気がないなら引退させてくれ、と毎レース思う辛い出資生活でした。皮肉な話、名前の由来となった「思い」が最後の一瞬だけ、叶いましたね。G1馬の姉として、良い繁殖になって欲しいです。

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