長谷部誠。

■長谷部に戦力外通告か 合宿に同行せず
■浦和が長谷部にオファー

 これを受けてレッズサポ・きりたが喜んでいるかというと、そうでもなく。

 ヴォルフスブルグというチーム、というか、マガトという監督とはこれ以上関わってもメリットはないでしょう。長谷部がチームを替えることには、まず一も二もなく賛成です。もう28歳、このチームで得る物は何もないでしょうし、浪費して良いほど長谷部の器、残りキャリアは軽々しいものではない。

 かといって、浦和に戻ってきて良い環境を得られるかというと…確かに、暖かい環境は得られるでしょうし、恐らく不動のスタメンにもなるでしょう。ここ数年の低迷暗黒期を脱しつつあるチームに長谷部がもたらすものは大きいでしょうし、同時に、長谷部にとってもミシャサッカーや柏木らとのプレーから得る物は少なくないでしょう。

 でも、中長期的に浦和にとってプラスかというと…また欠かせない存在になりつつある啓太ですが、恐らく長谷部との比較では不利。阿部ちゃんと長谷部のコンビがレギュラー軸になるでしょうね。そうなると、30前後の選手が中核であるCMF陣において、未来の担い手である小島秀は4番手。カップ戦と呼称対策、カード対策以外ではほとんど出番が無くなる可能性大。あるいはミシャなら上手く使いこなすかも、と期待はしますが、楽観はできません。数年後、阿部ちゃんと啓太がフル稼働が難しくなった場合、長谷部も30代、その時に20代前半の選手はまったく育っていない。これは最悪のシナリオの一つ。今の裏は再建サイクルであって、1年2年の目先の成果を求める時期ではないだけに、大物よりも若手を軸において欲しいところ。

 長谷部本人にとっても、まだ伸びないとは限らない年齢。30までは海外でやって、可能性を示して欲しい。少なくとも浦和でプレーして、ヴォルフスのようなクラブにいるよりはずっと良いにしても、長谷部が今より成長する可能性が、海外でのそれより高いってことはないと思います。長谷部のことは大好きだけど、赤いユニを着るのは今ではない。ブラジルW杯が終わったときが一つの「時期」。あるいはそれまでに良いチームを海外で得られれば、そこに骨を埋めるのも良い。帰ってくるのは浦和じゃなくても良い。とにかく、長谷部という選手が振り返って良いキャリアと言えるような選択を選び取って欲しいものだと思います。長谷部は浦和の宝である前に、日本の宝ですからね。

 噂ではイングランドってのもありますが、それもどうなんでしょうね。プレースタイルが合わないとは思いませんが、良い環境が得られるでしょうか。まあ、プレミアじゃなくても、日本よりは刺激はあるかも知れませんが。

 まあ、なんにせよ今後の情報に注目します。

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