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6/24 函館競馬場
24日の函館競馬では3番手の内を追走する。勝負どころでは下手に動かずスペースが空くタイミングを見計らい、最後は間を割ってしぶとく伸びて優勝。「最後は際どい差になりましたが、まずは勝てて嬉しいです。ありがとうございます。先生からは切れるところがないと聞いていましたし、そこを上手くカバーしながら乗ろうと前々で運びました。逃げた馬がふらふらしていたので気をつけて進めましたが、道中は自分のリズムで運べ流れに乗ることができましたね。脚質を考えて勝負どころではじわじわとエンジンを吹かしていき、少し狭くなりかけましたが、それでも怯むことなく最後まで頑張ってくれました。タイプ的に洋芝は合いますし、このまま北海道で続けて使っていければ楽しみですね」(大野騎手) 「前走は降級馬以外には負けませんでしたし、今回も降級馬との争いになるのではと踏んでいて、流れに乗れればチャンスがあると思っていました。脚質を考えてジョッキーが適度に出しつつ進めてくれましたし、いい競馬ができましたね。これまでにダートで走っていたことを考えてもパワーを必要とする洋芝はこなせると予想していましたし、その通りの競馬が出来ました。さすがにデビュー当時からの比較はできませんが、うちの厩舎に来てからは少しずつ胴が伸びてきたように感じましたし、芝の長いところで形になりつつありましたから、辛抱強く使ってきたよかったです。この後は今日の反動が出ないかしっかりと見てからどうするかを決めますが、何より今日は本当に結果を残せてうれしいですし、チャンスをいただいたことに感謝しています。ありがとうございます」(金成師)芝の長いところに矛先を替えてからは少しずつ内容が良くなっていましたし、今日は上手く流れに乗って待望の2勝目をあげてくれました。今後についてはあくまでもレース後の状態次第ですが、パワーを必要とする洋芝は合っているでしょうから、まずは夏の北海道開催でいい流れを作ってほしいものです。

 本日は仕事でしたので、先に結果だけ見ていました。上手く乗ってくれましたねえ、大野騎手! 昨日フレデフォートで惨敗した1枠1番でしたが、今回は少頭数の長距離。逃げ馬がふらついていたようですし、マージーも直線持ち出すときにヒヤリとする動きでしたが、インでしっかり溜めた鞍上のアシスト無しではなし得なかった勝利でしょう。なによりも、厩舎の力。馬がどんどん変わってきているのが、生で見た(福島の)レースやTVでも感じ取れます。

 この馬に関しては、西園厩舎でどん底の扱いを受けているときも「チャンスがあれば500万は問題ない」と思っていましたし(あんな使い方で、たまに僅差の競馬してましたからね)、言い続けても来ましたし、そのチャンスを拡げるためにクラブが転厩を決断してくれたのは本当に有り難かった(投げ出してくれた元厩舎にも感謝しています)。いつか、そのチャレンジが報われると良いな、と思い、前走でその希望が大きく開け、チャンスは2・3戦以内かな、と期待はしていましたが…まさか今日とは。

 500万勝ちでこんなに嬉しいのは、初めてです。あ、いや、メテオグローリーの初勝利は同じくらい嬉しかったかな? それでも、それに匹敵する喜びを感じております。正直、ここ暫く、仕事も大変で、競馬からやや気持ちが遠ざかっており、それなのに以前は感じていた「競馬をやりたい」という飢餓感を全然感じない自分にショックを受けたり…周辺の環境も、一口を始めた頃とはかなり変わってきており、競馬そのものにも一口にも、どこか心の片隅で「カウントダウン」の足音を感じて日々を過ごしておりました。

 でも、結局はどこまでもシンプル単純単細胞な脳構造のワタクシ。マージーの勝利を受け「競馬/一口良いよね」分がまたニョキニョキ若芽を出してきました。スプリングハズカム。競馬馬鹿ちょっと復活。まだ100%ではないですが、こうした「思わぬ喜び」のもたらすポジティブなパワーは、嫌な出来事10個に勝る推進力がありますね。

 1000万では流石に苦戦するでしょうが、芝長距離という舞台にたどり着いたマージーには、思わぬチャンス(少頭数で流れの向くレース)もあるでしょう。のんびりまったり、今後の頑張りを応援したいです。なにより、金成厩舎での時間を少しでも楽しく過ごしたいし、馬にも過ごして欲しいですね。

 今日は、私を喜ばせてくれたマージービートと金成先生、大野騎手に心から感謝して、ビートルズ2ndシングルである表題曲を聴いてから寝ます。

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