東京2歳馬。

 年が明けたので、そろそろ2歳馬にも触れていきます(去年はちょっと忙しすぎてそれどころじゃなかったというのもありますがー)。ドメーヌ09、マニエラ09と続けて。


社台ファーム)「2歳になって、物凄く大きな変化があったわけではないのですが、直線コースを使った調教にも慣れてきて、坂を楽に上がれるようになってきています。タイムは1F17、18秒というところですが、走りっ振りは、明らかに良くなってきました。ここまでは、とても順調に来ていますよ」

社台ファームでドメーヌ09の調教を担当している関森氏が、明るい表情で、その近況を語ってくれました。走る方に関しては、順風満帆といったドメーヌ09ですが、性格の方は、なかなかにユニークな若駒のようです。
「馬房のなかでも、脚を触られたりするのが嫌みたいです。“ワタシに気安く触れないで”という様子は、まさに“女王様キャラ”です(笑)。まあ、気が強いのは、競走馬にとって悪いことではないですが、もう少し気性面で大人になってくれると、本当に言うことなしですよね(関森氏)」
今後は、精神面の成長も待たれるドメーヌ09ですが、その乗り心地には、素晴らしいものがあると、関森氏は指摘します。
「とてもフットワ−クの良い馬です。素軽い走りができますから、芝のスピード競馬に向くのではないでしようか。今後の課題としては、馬体に幅が出てきて、パワーが付いてくれば、さらに良くなってくるはずです。いずれにしても、春を迎えるころには、一段と成長した姿を見せてくれると思います」
仕上がりの早さも期待できるドメーヌ09。同じマンハッタンカフェを父に持つレッドディザイアのように、牝馬クラシック戦線での活躍を期待したいところです。

 立て続けにマンカフェ牡馬・牝馬と出資したわけですが、マンカフェ自身は産駒を底まで注目してきたわけじゃないので、この辞典で血統的にどうこうというのは言えません。それでも、個人的にはこの辞典ではブロンクステイルより良いように思えますね。気が強いのも良いんじゃないでしょうか。

 サマーウインドダイシンオレンジとダートの活躍馬が目立つ庄野調教師。去年は奮いませんでしたが、今年は早くも4勝。厩舎共々良い流れでデビューまで進んで欲しいですな〜。


社台ファーム)周回コースで、じっくりとハッキングをされてから、直線コースに入って、1F17、18秒の時計を出すという、この時期の社台ファームの通常メニューを、難なくこなしているマニエラ09。池田マネージャーも、その動きの良さには、高い評価を与えています。
「走りは非常に素軽いですね。4月30日という遅生まれの若駒としては、ずい分としっかりとした動きを見せてくれています」
北海道営でデビューした、マニエラ09の1歳上の半姉マニエリスム(父ゼンノロブロイ)は、昨年12月末に公営大井競馬場で行われた2歳特選競走(D1600m)を4馬身差で圧勝し、通算3勝目を記録しました。となると、父がネオユニヴァースに替わったマニエラ09の、コース適性も大いに気になるところです。
「現時点では、芝でいいか、ダートの方がいいか、判断はつきかねるところですが、いずれにしても、高いスピード能力を活かしていく競走馬になることは間違いないでしょう(池田マネージャー)」
遅生まれということもり、馬体面では、まだまだ子供っぽいところがあると、池田マネージャーが指摘するマニエラ09。これから調教を積み重ねていきながら、もっと厚みのある馬体の持ち主となることを目指しています。

 ネオユニ牡馬はレッドシャガーラに続いて2頭目。シャガーラは、食わせ物血統なことを加味しても、「これで後ろが成長追いつけば化け物だな」と思えるくらいだった馬。それと比べると、この子は平均的というか、平均点というか。歩くと余りよく見せませんが、動いて良いようなので、あまり気にしなくて良いですかね。いずれにせよスピードタイプとの診断で、中長距離が良さそうなシャガーラとは違った楽しみがありそうです。角居厩舎も4頭目。勝ち上がり率は100%ですが、ジールも転厩になりましたし、この子は頑張って欲しいものですな〜。

 今年の東京2歳は、ドメーヌの姉ヴァインバッハ、マニエラの姉マニエリスム共に公営OP勝ちと、似たようなプロフィール。上が共に異なるSS種牡馬というのも同じですね。上にも注目しておきたいです。

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