ここしばらく、的場さん、南井さん、河内さんにミッキーと、私が競馬を始めた頃の「花形」がどんどん調教師になっています。それは当然の、年月の移り変わりなのだけれど、角田騎手に関しては、なんとなく、まだあと5年10年はいるものと思いこんでいたので、少々ショックです。そうかー。若いイメージはあっても、カッチーや哲っあんと同期。今年で40だもんねー。
正直、馬券的な相性は余り良くありませんでしたが(「角田かよー!」と絶叫することの方が圧倒的に多いw)、彼の手綱で勝利へ導かれた名馬には、とても好きだった馬の名前が並びます。
G3で抜群の強さを誇ったヌエボトウショウ。桜花賞以上に、オークスの好走に驚いたシスタートウショウ。バクシンオーとのスピード比べに興奮したノースフライト。オークスもエリ女も本命だったメモリージャスパー。弥生賞の差し返しに度肝を抜かれたフジキセキ。そのうちゲートに挟まって動けなくなるのでは、と妄想したヒシアケボノ。忘れた頃にやってくるマジックキス。共同通信杯の欽ちゃん走りで「どんだけ大物なんだ」とニヤニヤしたジャングルポケット。あっけにとられたヒシミラクル。などなど……。
これほどまでに、重賞での記憶が鮮明に残っている騎手は、他にいません。私にとっても、競馬の一時代の終わりを感じずにはいられないニュースでした。寂しいですが、渡辺栄師匠のような良い調教師になって欲しいです。
去年の夏、小倉でミューズマジックに乗ってもらえたのは、良かったな。出来れば、角田騎手での勝利の喜びを経験したかったけど。
あと、さらっと触れられている、西原玲奈騎手と、塚田祥雄騎手の引退。西原騎手は、あれですな。私個人の感覚で言えば、女性騎手の中で間違いなく一番上手かったとは思うけど。やっぱり、JRAサイドに、女性騎手を本気で受け入れて、育てる覚悟が足りなかったって所だろうなあ。塚ちゃんに関しては、是非、もう一度競馬に帰ってきて欲しかった。2006年9月23日。札幌のダート。彼を背に豪快に伸びてきたメテオグローリーの姿。一生忘れません。