キャロ1歳馬出資検討・第3回

 上位馬から、データ的に吟味していきます。まず自己採点9点の3頭。
14:母ルカダンス

 今年のセレクトセールで取り引きされた馬。私が、道営史上最強馬だと思った(コスモバルクなども含め)エックスダンスの下。厩舎は○。馬体は大きすぎなければ良い感じ。キャロは初で+も7年連続出産で−。

 スペ産駒は母父ノーザンテーストの当たりが多く、ミスプロはそこそこ。母父ヘクターのサンデー系はアドマイヤメインなど。悪くない組み合わせ。大物を期待しすぎなければ、全然ありの配合。

 調教師は開業3年目。ゴスホークケンのイメージ強いが、若手らしく、テンビー産駒のサンツェッペリンなどマイナー血統で名を挙げている最中。主戦は松岡騎手。ウチパクさんと所属の伊藤直も多い。若手では田中博など。遠征はあまりせず、関東2場を軸に、新潟、福島くらいまでが行動範囲。関西遠征は56戦1勝でほぼ消し。

 20馬房に対し、現管理馬は46頭。2歳18・3歳14で、古馬勢は引き継いだ馬が多く、そういう意味では、馬房管理の上で割を食う可能性は低そうです。ゴスホークの藤田氏の馬が一番多いものの、特定馬主への偏りはまだ無し。クラブ指数※は217と平均的。キャロ馬はフィグリーナ、プラチナベールに続く3頭目。いずれも未勝利抹消。

 うん、まあ、馬も値段も厩舎も、全部及第点以上、ということでこの位置に押し上がってきた一頭です。消去法で辿り着くことはあり得ますが、いの一番に選ぶタイプでは(個人的に)ないですね。

 今年はノーザン牝馬にめぼしい馬があまりおらず(そんなことないですか?)、関東まで手を広げても、食指が動くのはこの馬含め数頭と言うところです。敢えて拘った方が良いのか、こういう時は気にせず外した方が良いのか。皆様はどうしますか?

  • ※クラブ指数:現役預託馬におけるクラブ馬の比率を数値化してみました(パーセンテージ)。現3歳馬全体に於けるクラブ指数は123。そうすると一見斎藤厩舎の217は高く思えますが、一口はブランド商売なので、実際は預託厩舎はかなり限られ、全体の分母から算出した数字の2倍前後が「一口調教師の基準値」になるイメージです。例えばカズーの数値は324、森は226など。

33:母インディパレード

 上2頭は社台RH。3番この子の馬はキャロットへ。上がマンカフェで1600万→この馬は1000万と納得できる値付け。厩舎は○。馬体は少し大きそうだが、許容範囲を超える大きさ(この時期で480オーバーは500以上に仕上がり、足元の爆弾がかなりヤバイ)にはならないことを祈る。姉はでかい。3年連続種付けも、若い母なのでダメージは少なさそう。

 父バクシンオーの初仔が脚弱くデビューできなかったのは不安だが、3番仔のこの馬は比較的丈夫そうに見える。平気かな。

 ゴールドアリュールはまだ世代少なく、成功パターンは探りづらい。母父エーピーインディA.P.Indyは基本ダートだけど芝馬も出す。父と適性が似ていると言えるかも知れない。サンデー系との相性はそこそこ。

 この馬は父の母父ヌレイエフNureyevの母スペシャルSpecial≒3代母Scuffの4×3という配合で、興味そそられる。配合面では上2頭より爆発力があるのではないかと感じる。個人的には、かなり好きな配合です。

 調教師は開業2年目(実質1年目)の若手。引き継いだ馬が多く、まだ傾向は掴みづらいが、マスコミなどを通じてチラホラ垣間見える人柄はなかなか好感が持てる。先物買いとしては、関東でも上々の部類に入る人ではないか。以来騎手の幅も広く、まだ主戦と言える人は居ない。一応、平地唯一の勝利は川田騎手によるもの。騎乗数では草野君、鈴木直人など。

 18馬房に対し、現管理馬は33頭。2歳11・3歳6。当然、斎藤調教師同様〜以上に引き継いだ馬が多く、全てはこれからの印象。現2歳が来春どんな走りを見せるかで、短中期的な評価は定まりそう。馬主の偏りは無し。クラブ指数は394と相当高め。キャロ馬はステラフィエンテ、ソルヴィエントの転厩/引き継ぎ馬2頭。こちらの評価もこれから。デビューから扱うキャロ馬はこれが初、ということで、頑張ってくれるのではないだろうか。

 とにかく、大きすぎなければ、という懸念はあるが、それ以外は掘り出し物に近い値打ちの馬ではないか。厩舎に抵抗が無ければ全然行ける。私も、関西のノーザン牝馬を中心に吟味してたけど、厩舎その他でどんどん候補がいなくなり、結果辿り着いた馬。今のところ、牝馬の出資候補ナンバーワンです。気になっている方、是非ご意見お聞かせください。

65:母アフタービート

 7番仔。母13歳時の産駒で、3年連続出産とまずまず。上はセレクトで3400万。バクシンオーからジャンポケになって2400万はなかなか良心的。厩舎◎。キャロは初。兄弟は勝ち上がり率高いモノの2勝馬が居なく、少し寂しい印象も。母の妹バプティスタ(父SS)はイースターを、ジュピターズジャズ(同)はスズジュピターを出しており、弟のジャズアップ、アドマイヤスワットも3勝。ポテンシャルは十分。

 馬体がとにかく好バランスで好印象。ジャンポケに関しては、ずっとトニービンに騙されていた私(トニービンはとにかく好馬体の2歳が長じて条件級に留まり、へんてこな馬が重賞を勝ってた)としては、少し眉唾でもあるけど、それにしてもグッドルッキング。好き嫌いを超越して、万人受けする馬体だろうか。その分、人気になりそうな危惧はある。

 父ジャングルポケットは初年度からダービー候補を出し、2年目にオークス制覇。4年目の産駒。とにかくSS(およびSS系)との相性が抜群に目立つが、様々な相手から及第点以上の馬を出していて、あまり相手は選ばない感じ。母父クリエイターはソリッドプラチナムメイショウラムセスなど。こちらも色んな相手・タイプがいて傾向は掴みづらい。欧州で走っていたサンデーピクニックトーセンキャプテンの母)を除けば、マイル以下で活躍した母からの成功例多く、ダートのスプリンターだったアフタービートとの相性も悪くないのでは無かろうか。

 調教師は12年目。タムロチェリーによる2歳G1制覇を皮切りに、岡田系の馬を中心にどんどん活躍馬を出している、右肩上がりの中堅調教師ですね。代表馬はフィールドルージュでしょうか。クロコルージュ産駒の同馬もですし、現3歳のヤマニンリュバン(父ヤマニンセラフィム)など、結構驚く活躍馬を出してくる人、という印象です。賞金ベスト20に同じ種牡馬が一頭もいないんですよね。

 主戦と言える騎手はおらず、佐藤哲、幸、和田、武豊、岩田などを中心に、上位騎手に広く依頼しています。騎乗数が多いのは11年目の酒井騎手。下級条件担当の騎手という感じです。

 20馬房に対し、現預託馬は40頭。2歳9・3歳12。大変健全な数字です。預託馬はラフィアンが流石に多いモノの、偏りがあるというほどでは(現時点では)なし。クラブ指数は325と高め。キャロットとの付き合いは(多分)今年から。社台/サンデーとのパイプは結構太いので、唐突感は全然ありません。

 細かく見ていくとマイナス面も多々あるモノの、とにかく馬が気に入った、の一言に尽きます。とにかく顔が好きで出資したリーガルスキーム。私はそういう方向性で良いのかも知れない(この馬の顔も貴公子風で好きですよ)。現時点での牡馬出資候補ナンバーワン。こちらも、皆様のご意見お聞かせいただければ幸いです。

 全然関係ないが、この血統の音楽系の名前はかなり好きなモノが多く、是非この馬も、音楽関係のお洒落な名前を付けて欲しいモノです。出資すると決まったら、自分でも考えてみようかなー。抽選にならないことを祈ります。

 以上。次は8点の4頭(04.06.32.36)を。全般、もっともらしいこと書いてますけど、キャロ3年目の言うことなので、あまり真に受けない方が良いと思いますw(同様の理由で、出資候補を晒しても影響ないと判断)個々のデータで、参考になる部分のみ抽出してご活用ください。

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