残念な試合。

 遅ればせながら東京V戦観戦&感想。

 私はここまで、厳しい状況の中、何とかマイナスの遺産を払拭しようと奮闘するゲルトさんに好意を抱いてきましたし、ポジティブに解釈しようと努めてきました。しかし、昨日の選手交代は、初めて「そりゃないよゲルト」と言わざるを得ません。

 前半、確かにゴールこそ無かったですが、チャンスはあったし、相対的に「引き算のサッカー」に徹したVに対し、スロースターターのレッズは良くやっていたと思います。ピッチに立っていた11人の選手に対し、「後半も頼むぞ」と思いこそすれ「いらない」とは感じませんでした。しかし……

 後半のメンバーを見た瞬間、周囲の温度が下がったように感じました。私だけではなく、ピッチの上も、スタンドも。漂っていたのは疑問符と不穏な空気。そんな空気に当てられているウチにVの先制点。以後、バランスもなにもあったもんじゃない闘の「暴走」。結果を知った後に見ている試合だったので、幾分冷静ではありましたが、「負ければいいのに」と思った自分もいました。ああいう「ミス」はダメージになって傷として残らないと、反省材料にならない。

 何故、ポンテが帰ってきたのに、あんな早々にスクランブル体制に入ってしまうのか。

 何故、相手が疲れてくる後半こそ威力を発揮する2トップを早々に見限ったのか。

 何故、闘の不細工なパワープレーをあんな早期から黙認し、他の選手を犠牲にしたのか。

 繰り返しますが、ゲルト就任以来、初めて「そりゃないわ」と感じた試合。ドローという結果はできすぎ。むしろ、負けていた方が今後のためにはなった。

 非常に残念な試合です。選手の間に心の傷として残らないことを祈ります。

 ピッチ上に「下がってろ闘!」としかりつける選手が居ない、というのはレッズ最大の欠点だよなあ。ああいう時に闘が後ろでどっしり構えてると、相手には「アイツが上がってきたらヤバイ」というプレッシャーになり、30分で息の根を止めることが出来るのに。結局、浦和の強さを一番信じてないのは闘なんだろうな。最大の武器にして癌。どう長所を利用するかは監督と、フロントの問題。そこも癌。若いブラジル人DFなんかに執着してる場合じゃないよ。

 まあ、選手が気にしてなければ「ただのドロー」で、尾を引く時期じゃないんだけど。どうかな〜。

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