いかにもアメリカ的ではあるが…

 BCよ何処へ行く? ご存じの通り、BCは本年から3レース増え、11レース開催(1日開催から2日開催に)となるわけですが、合田コラム(競馬総合チャンネル/netkeiba.com)によると、なんと2010年から16レースにする案が出ているそうで。一体どうなってしまうのか。

■参考:ブリーダーズカップサイト(英語)

 話が出たのは、ドバイで開催されているアジア競馬会議。そこでBC社の最高経営責任者がぶち上げたそうで。レース数を16に、賞金総額を3000万ドルに上げるというものです。

 まあ、普通に考えると「ドバイへの対抗心で頭おかしくなっちゃった??(´ρ`)」って感じですがw そもそもBCで本当にレベル高いのはスプリントとクラシックだけですしねえ。あとのレースは欧州1流(時に1流半〜2流)馬の空き巣狙いの場でしかなく。2歳戦は必要としてもね。そもそも今年から新設される「BCダートマイル」はまだイケるとして「BCF&Mスプリント」「BCジュヴェナイルターフ」に関しては、存在意義があるのやらと思っていた矢先。スプリントの方は、せっかくの最高峰レースである既存スプリントの興味を削ぐ結果になるだろうし(ヴィクトリアマイル安田記念に隣接してる弊害をイメージすれば)、2歳のターフ戦に至っては意味が分からない。ソフト面を無視して「世界最高額賞金レース」奪還にのみ注力した結果、破滅の道を歩んでいるような。あくまで日本人的感覚ですけどね。その上あと5レース…。非常に淡泊なイベントになりそうな気がするなー。

 可能性があるのは? 残るカテゴリは芝の1200・2000・2800、2歳の芝2000、ダート1200くらい? 興行的に行けそうなのは芝短距離くらいだろう。芝1200はスプリンターズS香港スプリントの間に入るので、我々的にも面白そうです。

 ただ、単純に「出る立場」としては、高額賞金の空き巣レースが増えるのは良いことですけど、隣国香港とすら折り合いの付けられない日本が混乱しそうな予感漂う今回の発表。3歳牝馬限定の芝G1とか出来たら秋華賞よりそっちを選ぶトップホースも出そうだし、天皇賞も形だけの解放にとどまるでしょうし。馬産地としては願ったりか。

 しかしアメリカ人は細分化が好きだね。NBAもディヴィジョン増やして一気につまんないスポーツになったよ。いっそなら「BCスティープルチェース」も追加して「BCにないカテゴリはない!」って自慢すればいいのに。

 オチとしては合田さんも言ってたとおり「じゃあ俺はドバイWCの賞金1000万ドルにするわ」とか殿下が言って終了、のコースが安易に想像できるんですけどw

追記:冗談で書いたら本当に障害レースもあるらしいw すげえ。

当ブログの一口馬主関連記事の一部はキャロットクラブさまより許可をいただき転載しております。記事の再引用、転載はご遠慮願います。