NBA開幕。

 以前であれば、何よりも白熱していたNBAなのですが、今となっては数字を追うだけの「その他興味あるスポーツ」になってしまいました。

 大きな理由は、やはり今の選手に魅力を感じないと言うこと。私がバスケットボールにのめり込んだ時期は、ラリー・バードとマジック・ジョンソンの2巨頭に立ち向かう若きマイケル・ジョーダン、そしてバッドボーイズデトロイト・ピストンズ)と、技術もスケールも卓越した、それで居て人間くさい選手達がひしめいていました。他にもバークリーやユーイングなども。個人的に好きな選手で言うとクリス・マリンやレジー・ミラーなど。ちなみに今好きなのはレイ・アレンなど。

 今の選手は、口はいっちょ前だし、収入も以前の数倍、数十倍得ているのですが、人間性が全く伴っていないし(人間くさいと言うより単にどいつもこいつも幼稚)、技術もたいしたこと無い。素材に恵まれているだけで、全然修練で身につけた「スキル」の良さが見えない。その「現代のNBA選手」の象徴がシャキール・オニール。あんな反則級の体格を持っていて、いっこうに向上しないスキル、低劣なままの人間性。肝心な時に故障して役に立たない大物感の無さ。そんな男がリーグの頂点に立っていて、かつ昨年他力で優勝してしまったことで、決定的に今のNBAから心が離れたような。実にアメリカ的な競技になりましたね。大味で戦略性に乏しい。

 デトロイトの闘い振りには辛うじて魅力を感じますけど。それでも素質頼みって感じは否めないしなあ。

 柔道でも相撲でもそうですが、デカイ選手が天下を取ってる時代というのは、その競技にとって冬の時代ですよ。ショーの要素はあってもスポーツとしてのカタルシスに乏しい。なので、退屈で見る気がしない。今のNBAなんて、ハイライトフィルムだけ見ておけば十分です。NBAがもっと地に足をつけて、本当の意味でレベルを上げてくれれば、私も興味を復活させるでしょうし、国際大会であんな惨めな姿をさらすこともなくなるでしょうね。まあ、オニールが引退するまではあんま見る気がしないです。

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