インドの国歌ってカッコイイよね。

微妙な相手と微妙な試合。W杯出場決めている国には一方的な延期通達権を与えてしかるべきでは無かろうか。開催年移動させておいて、半端な対応。

3−4−2のフォーメーションは、中盤と前線のテスト度を上げるためか。ジーコにとっては、信頼を無くしつつあるヤットの代わり+αとしての長谷部、レッドスターの酸欠マンに期待した仕事の担い手としての巻。この両名のテストであるというメッセージ。

長谷部は目処が立ったと言っていい。プレスに行くタイミングとセンスは際だっている(前線でちゃんと守備の仕事してるのは巻と彼だけだ)し、両サイドを使う意識や、FWの陰になってこぼれ球を狙う意識も強い。スペースの活用が巧いので、ボランチ、両サイド、トップ下どこでも使用可能で、これでヤットや本山のようなタイプの選手2・3人分の代用が可能。その分、明白な穴であるFW・サイド・DFの控えを厚くすることが出来る。小野と同様、キープ力が高いので、ボールを持って動いた時に、周りの選手が連動して動きやすく、長谷部を起点にDFのほころびが発生しやすい。それもドリブル・パス・ラン3拍子揃っているからこそ。今更だが、代表に欲しかったタイプの選手だ。

正直、ジーコが長谷部を気に入るとは思わなかった。レッズサポとしては複雑(ギドはもっと複雑だろうが)。それでも飼い殺しにせず、明確な役割を与えられるなら、止む無しと考える(ギドは相当憂鬱だろうが)。長谷部と阿部ちゃんがスタメンだと、どんな格上とやってもある種の安心をして見ることが出来るのだけれど。

巻は、久保と小笠原が有機的に絡んでくれないので可哀想。長谷部と、埋める・使うスペースの重複があり、遠慮が見えたようにも思えた。本来ならば同サイドにおらず、右に開ければもっと攻撃が厚くなるが、右は周囲のサポートがゼロなので、確実に孤立する。巻の評価が、周りの怠慢で下がってしまうのは気の毒。それでも酸欠マンとは雲泥の差の選手で、ベンチにはいて欲しい。レゾンデートルを失って久しい柳沢の代わりも良い。あとはジーコの判断。評価されない代表より、オシムの下でやった方が良いに決まっている。
内容は特に見るべき所も言うこともないので、印象に残ったことを。

・インド相手でも好き放題突破される左サイド:これは最早、心配→絶望を通り越し、ある種の新喜劇的楽しみが芽生えてきた。お約束の美学。予選3試合で左起点に10点取られても全然驚かない。もっと早くこの境地に達するべきであった。往年のキングのように愛でればいいのだ。開眼。世間との評価のギャップなど気にしない。これから「キングカジ」と呼んで、選手としての評価はいっさいせず、エンタテイメント性のみを愛でることとする。

・同チームユニットの意義:長谷部の存在で攻撃のタイミングが過去の代表試合では最高レベルだったアレ。駒野と佐藤。フィールドプレイヤーをセットで使うメリットは大きい。以前の西沢とモリシのように。ジョーカーはニコイチという考え方はアリだろう。

・小野と久保:フィジカル的に、ギリギリ及第点ではあるが現時点の体調でこの3連戦をこなせることが分かったことは、ジーコにとって一番の収穫。久保の出来はまだ論外だが。じき上がってくるだろう。

・宮本を交代させた:これは大きな意味を持ちそうだ。さて。

・誰の得点か:誰が最後に触ったかではなく、ボールの意志が誰の脚(頭でも何でも)から発せられたかということと、枠に飛んでいたかどうかを見るべきではないのか?

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