サムソン×エルコン。

 ちょっと更新ネタが無く、寂しい感じだったので繋ぎエントリ。メイショウサムソンについて。

 ここまでの種牡馬成績、決して成功とは言えないメイショウサムソンですが、明らかな「当たりパターン」が一つ生じています。それは「母父エルコンドルパサー」。そう、ミラクルルージュの配合です。

 メイショウサムソンの3歳世代はここまで49頭が出走して12勝。寂しい限りの成績ですが、その母父を見ると、半分にあたる6勝を上げているのが母父エルコン。その内訳はサムソンズプライド3勝(プリンシパルS勝ち・ダービー出走)、トーセンアルニカ2勝(府中で未勝利と500万を連勝)、ミラクルルージュ1勝(府中で未勝利勝ち)という感じ。

 まあ、6/12ならある程度の偏り、で済む範疇かもしれませんけど、実は母父エルコンのサムソンは初年度5頭しか居ないんですよね。これだけ勝ててないサムソンで勝ち上がり率3/5。立派。しかも1頭(ブエラ)は社台の地方オーナーズで募集されており、地方では既に勝っています。それを入れれば4/5。たいしたもんだ。残りの1頭であるソムニアシチーも近況はやや厳しいですが、2歳時には芝中距離で2着2回3着1回。勝つ力はあるようです。

 ダートしか走ってないブエラを除けば芝中距離が守備範囲というのもサムソンのイメージに合って、良い感じです。あと、この配合みんな関東馬なんですよね。関東だから未勝利・500万のレベル的に勝ちやすい、と言うのもあるかもしれませんが、(特に若手〜中堅は)関東の調教師の方がずっと1頭1頭へのケアは細やかな印象も。上級条件〜OPになるとまだまだ西高東低は顕著ですが、未勝利や500万の馬に関しては関東馬の方がずっとストレス溜まらないのは、一口の経験でも実感しています。その辺も合うのですかね。勿論、関西にサムエル馬(アルゼンチン代表じゃない)が入ったら爆発する可能性ありますけど。メイショウのオーナーさんあたり?

 サムソン×エルコンはサドラーの3×4になります。ノーザンダンサーの4×5×5もあり、さらにはSpecial、Lisadellの全姉妹クロスが5×5。このクロスはご存じの通り、エルコンの配合の中で際立った部分として強調されていて、むしろサムソンのベストパートナーがエルコン、というよりは、エルコンのべストパートナーがサムソンなのかも、という気もいたします(血統通ではないので、イメージトークで済みません)。

 もう一つ挙げると、中央で勝ち上がった3頭、全てサムソン×エルコン×サンデーなんですよね。ミラクルルージュは母母父がフジキセキアサーション一族)、残り2頭はサンデー(ダイナーカール一族)。ここもポイントかもしれないですが、流石に対象が少なさ過ぎてなんとも。

 今後の同配合に注目しつつ、ミラクルルージュの500万での競馬を楽しみにしたいと思います。

 ついでの他の母父も見てみますと、勝ち上がった馬はWild Again(メウショウブシン・2勝)、フジキセキイルミナティ・1勝)、グラスワンダー(サンマルスピリット・1勝)、タキオン(マイティマックス・1勝)、サンデー(レッドクラーケン・1勝)。メイショウブシンだけあんまり共通点無いんですが、他の4頭は母父にサンデーが入ってます(サンマルスピリットの母はグラス×サンデー)。まあ、サンデーに関しては単純に能力底上げしちゃうし、母父サンデーは19頭居て勝ち上がり1頭なので、はっきり微妙と言って良いと思いますけど。その唯一勝ったレッドクラーケンはSpecial、Lisadellの全姉妹クロス5×5なんですよね。厩舎があれなのでデビュー2戦目以降ダート使ってますけど、どこかで芝使う時はちょっと注目。

 現2歳のサムソンだと、アルファルドの11は母がエルコン×サンデー。ベガの血統で、何となく成功の予感がします。1歳にはサムソンズプライドの全妹もいますね。他は、Target解約しちゃったんでちょっと分からないですけど、1・2歳のサムエル配合馬も気にしておきたいですねー。

 以上、「お前サムエルって言いたかっただけちゃうんか」のコーナーでした。

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