お疲れさん。

 マージービートは京都2Rに出走、3着でした。

 いつものスタートから、無理に前へ行かず、気持ち重視の武豊らしい騎乗。折り合って脚を溜め、道中最後方から、3角より大マクリ。直線外目から伸びて、2着を際どく追いつめるも3着まで。

22日の京都競馬では最後方からじっくりレースを進め、勝負どころから動いて直線は差を詰めるも、わずかに届かず3着。「道中はスムーズに追走できましたし、勝負どころからもいい手ごたえで前を交わせそうな勢いでしたが、直線半ばで少しモタついたのが響きました。それでも最後はもう一度伸びているし、展開次第ですぐに勝てると思います」(武豊騎手)「後方からの競馬になるだろうと予想していたのですが、どんな進め方でももうひと押しが足りない感じです。連闘でしたがプラス体重で出走できましたし、最後もいい脚を使って差を詰め、ほんとうによく走ってくれているだけに残念です。今回も優先出走権を取ってくれましたが、今後についてはレース後の状態をしっかり見てから決めることにします」(西園師)このあとはレース後の馬の状態を見てから次走を検討していきます。

 お疲れさま。とにかく、前走好位に取り付いて、積極的に立ち回って前に突き放され、後ろに差された以上、更にギリギリのコンディションで過度な負担を抑えつつ、見せ場も作るにはあれしかないでしょう。勝つには、すんなり先行するしかないわけですが、それが今のこの馬に出来ないのは分かっています。「現状」という注釈は付きますが、100点の騎乗。流石の武豊。結果論やアンチ隆盛でやれ衰えた、下手になったと言われますが、私個人の目から見ると、武豊は依然、中央競馬の騎手の中ではダントツ上手い。「衰えた」「下手になった」どちらも、全く共感できません。単に、他にも勝てる騎手が増えたこと、SS時代が終わり、積極的に腕っ節で勝負する騎手向きの流れになっていること。加えてエージェントの絡みなどで、有力馬を自分本位で選べる情勢ではなくなっている。その中でも武豊は、そのスマートさという武器を捨てずに、今年もアンカツと並んで抜けた勝率/複勝率を維持しています。ご立派。まあ、「目先の勝利が欲しい」時に相応しい騎手ではない、というのは賛成しますけどね。誤解を恐れず例えれば、ウチパクや岩田は「カズー」、武豊は「雄先生」。両者を比較するには、両者の個性差を踏まえてでないと説得力を伴いません。「平場でしか勝てなくなった」とも言われますが、特別勝ち数はウチパクに次いで2位。騎乗数に対しての比率もアンカツに次いで2位。現実に即している「批判」は「大レースでの活躍が減った」ということだけです。

 まあ、武豊論はさておき。言い飽きましたけど、今度こそしっかりリフレッシュして。3ヶ月は完全に休んで、その後2月くらいでレース使って…4月か5月ですかね。そこはあっさり勝つ気がします。デビューから3ヶ月半で7戦、特にこの1月半で5戦。この「垂れ流し」で失ったモノも間違いなくあるでしょうが、それ以上に、今はこの馬のタフネスを讃えたいです。実際、中1週続き〜連闘で、普通の2歳だったらもっと明らかに低下してます。今日にしても、物足りなさは感じる物の、ローテーションという先入観を除いて見れば、平均以上の出来。これは凄い武器です。将来、500万・1000万で同じような競馬をしてくれれば(勿論、もうちょっとコンディションと鞍上に気を遣って欲しいけど)、「何て孝行馬なんだ」と言えます。ゆっくり休んで(休ませて)くれ。

 しかし、サカーイの騎乗で溜まったストレスを、今回の綺麗な競馬でしっかり解消しておきつつ「でもな、勝てなかっただろ?」という「正当化」も達成。これでしっかり放牧に出すようなら、私的には西園センセをやや見直す流れです。リセット後、またサカーイに戻ってそうな不安が若干ありますがw

追記:クラブコメントを上に加えました。フラットに文面を読むと「まだ使うか放牧か未定」ですけど、ここまでの言動を踏まえて考えると、「うん、とりあえず満足したので、基本放牧で」ってところかな、と思いました。確率で言うと80%放牧って所か。例外は、武側から阪神開幕週に売り込みがあり「阪神なら勝てるよ、乗りまっせ」と言われた場合くらいかな。武って、力が足りない馬で未勝利・500万に乗る時は、結構逃げを打つんですよね。この馬に関しては「溜めれば普通に勝てるでしょ」とサカーイの騎乗を見て思っていた節もあります。この予想が当たれば、今日の馬作りも含め、この人とはやっていけそうな気がしますw

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