リーディングトレーナーへの道2007(2)

好評? 連載第2回。

  • ※毎週更新します。
  • ※忙しい週は更新しないかも知れません。
  • ※嫌いな調教師の勝利が見えたらやめますw
  • ※毎週、1人2人の調教師をピックアップして戦力分析をします。

■リーディングトレーナーランク2007(11/19時点)

  • ※1位数>地方1位数>2位数で順位付け
  • ※ベスト10ないし首位と5勝差以内を紹介
  • ※前週に3勝以上した10勝以内も紹介
  • ※地方勝ちを入れて5勝差以内も面白いので紹介
  • 中央+地方(今週)/1/2/3/4/5週前
  • 01:栗・松田博 37+0勝(+1)/3/0/1/0/1
  • 02:美・藤澤和 37+0勝(+2)/1/0/0/0/1
  • 03:栗・橋口  35+2勝(+1)/0/2/3/0/1
  • 04:美・国枝  35+1勝(+1)/0/2/0/2/1
  • 05:栗・音無  35+0勝(+1)/0/0/0/1/0
  • 06:美・松山康 35+0勝(+1)/3/2/1/1/0
  • 07:栗・藤原英 34+0勝(+2)/0/1/1/0/1
  • 08:栗・中村  33+0勝(+1)/0/0/1/2/1
  • 09:美・古賀慎 31+0勝(+1)/0/1/1/2/0
  • 10:美・加藤征 30+4勝( 0)/0/0/0/1/2
  • 16:栗・加用  29+6勝(+1)/1/0/0/1/0
  • 20:美・和田  28+5勝(+1)/0/2/1/1/1
  • 59:美・岩戸  18+1勝(+4)/0/0/1/0/0

今週は上位勢がほぼ均等に勝ち星を積み重ね、大勢に変化無しです。3勝以上した厩舎はフサイチアソートでの開業初重賞を含む4勝の岩戸厩舎のみ。9頭を出して2つ上乗せしたカズーは得意の「暮れの質より量祭り」が始まりました。中身の薄さを度外視すると、やはり最有力候補でしょうね。なにせ、本気でリーディングを目的に他を捨てられる現役唯一とも言える調教師さんですからね。

今日は若手の急成長株、古賀慎厩舎と、個人的に好きな馬の多い国枝厩舎を。

古賀慎厩舎はご存じ、厩舎2年目(免許取ってからは3年)の「カズー閥」の超新星。一口界の嫌カズー流の皆様が「ここへ転厩してくれ!」と切に願う調教師です。それこそ、師匠の後ろ盾があってこその成績であり、単純比較は難しい(危険)ですが、カズーの開業2年目(36勝)に匹敵する数字を上げていて、見事の一言に尽きます。まだ「借りてきた馬」が多く、馬主とのパイプなど、傾向は分析しづらい厩舎ですが、今後、カズーとどんな人脈の違いが出てくるか注目です。2歳馬は芙蓉S勝ちのフォーチュンワードを筆頭に5頭が勝ち上がり。そのフォーチュンワードを含む2歳を3頭預託している「サトノ」里見氏の馬とのパイプは今後要注意でしょうか。31勝中、特別勝ちは7鞍。とにかく現時点は「預かった馬にそのクラスで最善を尽くす」経営って所でしょうか。看板馬は言うまでもなくアサヒライジング。この馬は加藤修甫厩舎からの異動馬ですが、預かって最初のレースとなったアネモネSを勝つなど、運もあります(勿論、馬の強さもあります)。戦績は完全に芝寄りで芝22/ダート9。芝の方が複勝率で倍高く、狙いは芝の条件戦でしょうか。アサヒライジングヨシトミ先生が主戦と思いきや、実際は北村宏(13勝)・田中勝(11勝)が双璧。勝ち鞍・騎乗数とも3/4はこの2人です。関西の騎手ではほとんど勝っていません。その中で3勝をあげて単勝回収値が300円を超える古川騎手は地方でのコンビとして狙い目かも知れません。馬主は前述の里見氏など5名は3勝。ちょっと意外だったのはオダギリさんの馬で3勝していることで、単勝回収率704円。まあ、ユウコン1頭での成績ですが、この馬4・5・7人気での3勝で、馬券的にも面白いですね。この他、ゲイルスパーキー(3勝)のRRAなども今後、関東の主戦厩舎に指名してくるのではないかと思います。成績ベースでの苦手・得意コースはほとんど見えませんが、関西遠征(中京・小倉含む)は開業以来ほとんど実績なく、前述のジョッキーの件(また主戦の2人が関西コースさっぱりなんですよねー)も含め、結果出るまで消しで良いかもですね。

国枝厩舎はダートの大器タカラストーンを筆頭に4頭の2歳馬が勝ち上がり。正直、3歳が絶好調(11頭で26勝)なのでその煽りを喰らってる感じはありますが、先日勝ったツバサなんてのはとんでもなく跳びが大きい馬で、スケール感たっぷり。面白い馬です。リーディングへ向けては2歳未勝利がどれだけ勝ち上がるか。12月の勝率は開業以来8.2%と余り得意ではない感じです。35勝中、26勝が芝で、この厩舎も完全に芝寄り。勝率などはほぼ拮抗していますが、単勝回収率が芝の方が断然良く、ダートは勝っても安いという感じですかね。騎手は後藤が主戦、以下蛯名、横山典など流石のビッグネームが並びます。内田騎手の単勝回収率が2500円オーバーととんでもない数字ですが、これは普通にピンクカメオのNHKマイルCだけの数字なので、北村宏(263円)、吉田隼(189円)などが狙い目。やっぱ主戦が乗る時は人気ですからね。関西騎手はアンカツ、藤田、武豊などAクラスを乗せるものの、3人合わせても11戦1勝と完全に消し。中舘騎手も0−0−0−12で完全に消し。馬主的にはラフィアンが6勝、「タカラ」の村山氏が5勝。以下8馬主が2勝と結構ばらけています。ラフィアンとはほぼ年1頭の預託ながらシーガル、キッツ、ソロモン、サイプレスが4勝と素晴らしい実績です。この4頭、募集時の人気はどうだったんでしょうね?(シーガルが人気だったのは知っていますが)単勝回収値で目立つ馬主もいません。消しどころは分かりやすくても買い所が難しい厩舎ですね。逆に言うと「ヒシ」の阿部氏以外は2勝以上あげた馬主全て単回収値100円を超えており、追いかけ続けて吉な厩舎でしょうか。

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