Wcup・スウェーデン−トリニダード・トバゴ

まー特殊な試合になっちゃったな。サッカーってのは一方的にボール支配しすぎるとかえって点にならないモノ。増して、退場者が出て極端な試合になっちゃったし…。今日のスウェーデンにとっては数的有利は逆効果だったかな? 相手の集中力がものすごく高まってしまったし、連動性が高すぎるが故にペナルティエリアにドリブルで突っかけるプレーが無くなってしまった。。あとスウェーデンって国はどうも出だしが堅い。前回大会のイングランド戦も一番悪い出来だったし。それはつまり上まで勝ち上がる意思の表れなんだけど、往々にしてそういうタイミングで初戦にマックス持ってきたチームに食われることがある。負けなかっただけよかった。

トバゴも良くスウェーデン研究して、戦ったよね。素晴らしい集中力と敢闘精神。殴られても膝が折れない心の強さ。キーパーが抜群に良かったし。普通だったら前半で3・4点入ってる。試合が引き締まったのは彼らのがんばりのお陰。偉い。それだけに後半早々の退場は痛い(でもあのプレーを誘ったヴィルヘルムソンの凄みを感じて欲しい)。オランダ人(監督)は戦略家だねえ。オフト以外はな。

まあ、結果はさておき(スロースターターのスウェーデンにとってドロースタートは悪くない)。見たかあのイブラとラーションの関係性。あれが代表のサッカーだよ。あれが良いFWだよ。ドイツ、イングランドのようなタレント頼みの「1+1=2」と、スウェーデンの、3にも4にもする質の差が分かっていただけるだろうか? イブラはどうしてもやんちゃでわがままなイメージがあると思うのだが、代表の彼の安定感や、献身性、判断の良さを見て欲しい。あれが真のイブラだよ。まあ、時折切れるけどねw

サッカーは数字じゃない。試合が0−0で終わっても、仮に0−1でスウェーデンが負けていても、スウェーデンのポテンシャルが翳ることはない。嗚呼、全てのサッカーファンにこれからどんどん良くなるスウェーデンを見て欲しい。スウェーデンイングランドやドイツより遙かに良いチームという、私の主張に同意して欲しい。スウェーデンは間違いなく、32チームでもっとも素晴らしいサッカーをするチームの一つ。その素晴らしさに見合う高みまで勝ち上がって欲しいが、そうとは限らない。だから一刻でも早く見て欲しい。今が旬のチーム。

加えてちょっと心配なのは、どうもユングベリに光がないこと。その割に決定機に絡む回数が多いこと。ブレーキにならないと良いが。チーム全体に「足の冷え」を感じること。GKの不安もある…。あ、ヴィルヘルムソンとシュルストレーム(使え!)はこの大会を通じてスターになって欲しい逸材。イブラも凄いが、彼らも見てくれ。

でもねー、また嫌なのがこれで120の力出したトリニダード・トバゴは次イングランドに美味しくいただかれちゃうんだ。ケ。

追記:後半10分のセットプレーは94年のルーマニア戦を思い出して、長いスウェーデン追っかけとしては嬉しかったですよw(ますますブロリンとユングベリの器の差を感じずにはいられませんが)

当ブログの一口馬主関連記事の一部はキャロットクラブさまより許可をいただき転載しております。記事の再引用、転載はご遠慮願います。