気の毒な隣国。

アドフォカートが就任した韓国は、セレクションに自国開催W杯組主力路線を明確に打ち出した。同じオランダ人ではあるが、ここ3年の模索をほぼ放棄して、また前回同様「土壇場での劇薬効果」に期待するわけだ。

これには失望を覚える。同時に韓国サッカー信者の中に、ヒディンクと言う劇薬に神経をやられた中毒患者が多いことを、今更ながら改めて実感する。

言うまでもなくヒディンクがあそこまで成功したのは、フィジカル・メンタルのポテンシャルが極めて高かった韓国代表に、皆無に等しかった現代サッカーのシステムを導入したからで、勿論ヒディンクの功績は絶大だが、自国開催(超内弁慶のお国柄)を考えると他の監督でもイタリアに勝つまでは行けたのではないかと思う。(あそこで=日本を上回ることを決定させた時点で緩ませなかった
ヒディンクは流石だが)

更に言うまでもなく、隠れていた伸びしろはもうヒディンクが出し切った。後は「維持しながら世代交代」させるのが後任の役割であったはず。現実的に考えればアウェー大会のドイツのノルマはグループリーグ突破だろう(これは日本も同様。まだ韓国と日本はアウェーの大会で1勝もあげていないのだ)。

ヒディンク恋しの世論に踊るマスコミ、それに潰される監督。今の韓国代表の環境は最悪と言っていい。世論とマスコミが逆を向いていた(一部世論はマスコミに騙されて指示してたけど)日本の暗黒時代加茂ジャパンより酷いと言える。

アドフォカートに出来ることは少ない。恐らく、母国でも冷遇されるこの「かつての名将」は、韓国サッカー再生のための「最後のスケープゴート」になるのだろう。同じオランダ人としてヒディンクの名を高め、2010年へ向け、韓国が「目を覚ます」ための捨て石になるのだろう。

中毒から目を覚ますにはショック療法しかない。自分は、好きな韓国サッカーが
戻ってくるためにドイツでは全敗、しかも惨敗すればいいと思っている。今の韓国代表の、特に2002年以降の選手はレベルが低い。彼等を、韓国の誇りであるミョンボさんや、ファンソノン、僕のアイドル、サンチョル兄さんと比べること自体がおこがましい。足下にも及ばん。

うん、まあ僕は韓国が大好きでしょっちゅう遊びに行っているのだけれど、あの人達は「自分たちのやり方」に凄く強い信念というか、誇りがあるからねえ。隣国の、しかもはんちくなサッカー文化しかない国の人間が韓国サッカーを語るのは、本来筋違いです。ハイ。でも向こうの友達と酒飲んで話すと、「本音ではみんなそう思ってる。けど一度失敗しないと目が覚めないと諦めてもいる」って言うけどね。

とか言ってて自力と意地で結果出しちゃったら悲しいなあ。まあでも元我らが代表監督の白ブタちゃんが就任しなくて良かった。地獄だよそれは。

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