頭の不自由な方優先社会。

 今日、こんな事がありました。

 新宿の地下道。私の前を車椅子の方が進んでいます。電動アシスト付きで、結構スピードが出る替わり、急ブレーキは掛けづらい。

 当然、正面から来た人は避けて歩きます。私も、避けなくて良くて楽なので、車椅子のあとを付いていきました。

 そこへ現れた推定16歳の女の子。サングラスにヘッドフォン。しかも携帯に夢中で前に全く注意を払っていません。当然、車椅子にも全く気付かずそのまま真っ直ぐ。車椅子の方は、避けようにも、左右も人の波なので、避けられません。仕方なく、少しスピードを落としたところに。

 ドカン。

 ぶつかりました。

 女の子は転びました。

 立ち上がりました。

 何て言ったと思います?

 「テメエどこ見て歩いてんだよ、死ね!」

 これは流石に唖然としました。流石に酷すぎると思い、私が「それはないんじゃないの?」と声を掛け、同時に、1人の男性(赤の他人)が女の子の肩を掴みました。すると。

 「うっせえよ馬鹿、死ね!」

 と叫んで、肩を掴んだ男性を突き飛ばして、小走りに去っていきました。

 後に残されたのは、呆然とした空間。

 そして「私のせいでごめんなさい」と我々に謝る、車椅子の方。

 親の顔が見たいと申しますが。

 親も、友達も、教師も、寄ってたかって、ああいう人間に育てたんでしょうねえ。

 そんな人間でも、苦もなく生きていける日本。

 頭の不自由な方優先社会、日本。

 後は野となれ山となれ。

 彼ら彼女らが社会の主役になる前に、隠居しよう。



 ただ、私も、車椅子の前を歩いて、露払いになってあげるべきだったかも知れません。

 少しだけ自己嫌悪にもなりました……。

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