(プリンセスデザイア)チューリップ賞観戦記。

yambalu2006-03-04


デザイアのチューリップ賞見に仁川行って来ました。
着いたのは14:30。すぐにパドックへ。15:00登場。428kの馬体は、実際には440〜50くらいに見える。小柄の馬が大きく見せるのは良い兆候。最初の周回こそ少し内側を歩いていたが、すぐに大外を巡回。歩様も、気合いのりも良好。少し馬体には余裕があるように思う。中1週ということで100の仕上げにする追い切りではなかった。85点くらいか。この状態で格好付ける競馬が出来れば、将来はかなり明るいが。
人が増えたパドックを後に。騎手を乗せた後は(周囲の人間も多いので)少しカリカリしたが、すぐに落ち着いた。返し馬もスムーズ。1勝馬、ダートのみの経験ということを除けば、このメンバーでも間違いなく上位。
出走。立ち後れ。競馬というのは、余程の癖馬でない限り放っておけば勝手に枠を出る。川田騎手、初クラシックへの期待感が馬へプレッシャーと転化され、伝わったか。
しかしすぐに好位へ。このあたりの素直さ、推進力、速力は目を見張る。この素質を示した馬が出世しないことはあるまい。揉まれる厳しい位置取りと展開。ハイペースの展開を見て抑えたか川田騎手。しかし以降3角まで気が少し抜けたような走り。ここで競馬的には「終わった」感じは受けた。
4角、激しく手が動く。再度の推進力を示すデザイア、だが取りたい進路にシェルズレイ。それに振られ、外に膨れたところにコーナリング良く詰めてきたテイエムプリキュア。2度連続の接触。これで完全に終了。直線は何の見せ場もなかった。
一言で、厳しい競馬に尽きる。キャリア1戦の素質馬でいきなり好走する馬というのは、すんなり先行できるか、追い込みが嵌るか。そのいずれでもなく、一番厳しい競馬になった。どうせ負けるならいろんな経験が積めた方が良く、その意味では良かったが、馬の精神面への悪影響が不安ではある。

ともあれ、ここは勝ち負けは最初から期待していなかった。直接馬体を確認して、満足行ったこと。武器であるスピードの片鱗は存分に確認できたこと。これで十分。あとは春もう一度使うのか、夏まで待機か。いずれにせよ、階段を一歩一歩上がって行くのみ。川田騎手もめげずに頑張れ。

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