きりた指名馬コメント

今年の指名馬(及び、指名できなかった馬)のコメントです。

01馬名未定♂Kingmambo×Believe 松元茂
 保護血統もいずれ老いて走らなくなっていくわけで。3〜5年サイクルで新しい血統を抱えていかなければいけないのだが、レッチリとは余り相性が宜しくなく。新しい母を、ということでビリーヴ。母父アンブライドルドUnbridledからSS×ダンチヒDanzigに乗り換えということで。
 この馬は大山での評判が破格に良く、ふと「ネゴシエーターじゃねえの?」とか不安もよぎるのですがw 実際の馬も大変美しく、まあこれで走らなかったら仕方ない、という血統。何と言ってもサンデー牝馬最多勝だし、スプリント能力は遺伝しやすい(と私は思う)。Danzigから引き継いだ良質のスピードと、キングマンKingmamboのポテンシャルが上手く組み合わされば最強マイラー誕生の期待も。デビュー楽しみ。

02メアリーズガーデン♀ファルブラヴ×サンデーピクニック 戸田
 兄トーセンキャプテンは一発で見惚れる良い馬だった。あの真面目な走りとしぶとさは母のサンデーピクニックから継いだもので、母の遺伝力は相当高いと見る。妹はファルブラヴ。私はこの種牡馬にはトニービン級の仕事を期待しているので、むしろプラスの変化。サンデーピクニックの持久力+ファルブラヴの競争センス。パワフルな先行力を誇りそうな馬で、勿論桜花賞で期待したいが、馬場が渋ったら尚更良い気がする。初の牝馬クラシックはこの馬で。戸田厩舎は昨年のフサイチジャスパーに続く2位指名。こちらは順調に願いたい。

03ヴェルザンディ♀アグネスタキオン×ウインドインハーヘア 池江郎
 まあ、もうこの血統はPOGを続ける限り抱えていくつもり。今年は期待のライクザウインドも産駒を送り出してきた。私トコの牝系のつき合いはあの馬から始まったので、凄く欲しかったのだが、いかにも「クリスエス」という雰囲気が余り好きになれず。ああいう、大型の競走馬って父を超える馬はまず出せないし、どうしても引き算の配合になってしまう気がする。タキオンも大きかったけど、クリスエスのようなパンパンの馬体ではなかったし、産駒もいろんなタイプがいる。全兄くらいやってくれれば十分だし、馬体のバランス良いこの馬はもう少し上の仕事期待しても良い気がする。

04ダンジグマスター♂Danzig×Weekend Gold 森
 私の愛するダンチヒDanzigも遂にラストクロップ。昨年が息子デインヒルDanehillのラストだったことを考えると、本当に活力のある種牡馬でした。今となっては、世界のノーザンダンサーNorthern Dancer系のリーダーですからね。その最終年の産駒は世界で27頭。日本に入ってくるのはその内2頭で、もう一頭はまだ情報が少ないため、こちらに。
 もうぶっちゃけ成績云々はどうでも良いのですが、デビュー前の雰囲気がアグネスワールドに似ているのと、馬主が色々話題を振りまいた榮義則さんなのとw 米国屈指の名牝ウィークエンドサプライズWeekend Surpriseの曾孫という血統の確かさも楽しみ。配合的にスプリンターな気はしますが(デビュー戦マイルで負けたし、やっぱりという感じ)、ダートならマイルまで持つかも?

05アドマイヤワイド♀アドマイヤベガ×フェアディール 橋田
 今年のPOGでどうしても欲しかったのは1位、2位、そしてこの馬。ここまで下げたのは、ぶっちゃけ近藤オーナーに対する不快感とかなわけですがw まあそれでも橋田ラインは比較的健全なので。母はあのアドマイヤセレクトの姉。オーナー的にもどうしても成功させたい血統だと思うし、馬格も余り立派すぎない。順調に行ってほしいものです。

06ダノンインスパイア♂アドマイヤベガ×ブゼンキャンドル 加藤征
 素晴らしい馬で、3位以内指名を考えていたが、最終的には馬体の大きさを割り引いてこの位置に。誰も選ばないとは思わなかった。5位とこの馬で、ラストクロップのアドベガから当たりを引きたい。

07ダノンモンスター♂Unbridled's Song×Stylelistick 森
 即戦力として。正直ダンジグマスターより馬は好き。順位の差は、デビューへ向けた情報量を鑑みて。これもアグネスソニックを彷彿とさせる。昨年は入れ替えのダノックス馬に多いに楽しませて貰った。この馬も同じくらいやれる器だと思う。

(8位競合負け)アグネスクリスタル♂Seeking the Gold×Shawklit mint 森
 ダンジグ、ダノンと森厩舎のマル外3トップ。いずれも素晴らしい馬で3頭とも欲しかった。3頭全部重賞に届かないことはないだろう。馬主もそれぞれ実績有り。余所のPOGで指名しているので普通に応援させていただきます。

(8位競合負け)馬名未定♂Vindication×ローザロバータ 加藤征
 加藤征−ダノックスと言うことで、6位との兼ね合いでここまで下げたけど、これも欲しかった。普通に兄フライングアップルより走るでしょう。適性が難しいけど。上位で競合すると悔しいから、と半端に下げたが、なら指名しないのだった、とちょっと後悔。

08パイナップルスノー♀スウェプトオーヴァーボード×セリーンデピュティ 橋口
 昨年のネネグースが機能しなかったため、もう一度同じラインのリベンジを。スウェプト産駒は一口出資したこともあり、かなり数多く見てみたが、こういう馬が走るのではないかと思う。流石金子さんだ。後は私が指名したことで足を引っ張らなければw

(9位競合負け)馬名未定♀ジャングルポケット×ロージーミスト 加藤征
 この馬は競合しないと思ったけどなー。ジャンポケ×SS牝馬ではトップクラスではないかと思うし、加藤征厩舎でデビュー早そうなのも。オーナーが不安ではあるが。結局5頭並べた加藤征シフトは3頭になった。外れた2頭が走ったら、お見事、ということで。

09ミゼリコルデ♀Fasliyev×Match Point 音無
 ファスリエフFaslievも好きなので、フサイチジュノー以来いろんな馬を見てきた。使い方が難しい面はあるが、世間で言われているような早熟ではなく、確実に学習し成長するタイプという印象。山内モードでああなるなら、対極の音無さんはどうなるか、という興味もあり。厩舎の評価は高い。

10ピイラニハイウェイ♂Silver Deputy×トロピカルブラッサム 池江郎
 ウインドインハーヘアがクラブ馬、ライクザウインドがクリスエスということで、金子−池江ラインがいなくなってしまい、替わりにと探してきた馬。血統的なイメージとは違い、厩舎でも育成でも妙に評価が高い。早く出てくればマイル重賞を狙えるかも。

11オメガユーロスターグラスワンダー×アグネスショコラ 加藤征
 グラスワンダー産駒は今まで何となく敬遠してきたのだが、この馬は一目で惚れてしまった。競合する気がしなかったのでこんな順位だが、個人的には今年のベスト5に入れたい馬。上も期間内2勝しているが雰囲気はこっちがずっと上。スキーパラダイス×SSの母はエアトゥーレ以上に繁殖のポテンシャルを持っていると思う。この馬の結果次第だが、保護血統にしたいライン。

(12位競合負け)ラヴファンタジスタファルブラヴ×アグネスミネルバ 橋口
 これはファルブラヴの中でも間違いなくA級でしょう。ダメモトでここに置いといたけど、だめでしたね。山本−橋口−武豊のトライアングルの今後を占う上でも重要な馬。注目。

12メイビリーヴ♀サクラバクシンオー×メディアウォーズ 松山康
 ミスターシービーの千明牧場と社台ファームという異色のコンビネーション。恐らく時期の主力繁殖用だと思うが、評判も結構良く、デビューも早いということで、面白いので指名してみた。バクシンオーなので1勝でも結構美味しいが、2つ勝ってくれればなお良好。

(13位競合負け)ハイアベレージ♂シンボリクリスエス×フサイチユーキャン 安田隆
 ホーマンの馬主なのに、冠号なしってことで何やら思惑を感じる馬。シンボリクリスエスは余り好きではない、と言いつつこの馬はあまり無駄にでかくなく好バランスで好みの馬体。それはつまり、母父SSが強く出ているのではないだろうか、と。それでもクリスエス産駒を指名することに抵抗あったのでここまで下げたが、取れないとなると俄然気になってきた…。

13ライムキャンディ♀タニノギムレット×マルカキャンディ 藤岡健
 藤岡厩舎は倅の騎乗が少しネックだったが、去年後半あたりから一皮剥けてきた印象。地味だがG3を含め7勝した母は早くから能力発揮してポテンシャルはかなり高い。少し大きいのが気になるが、バランスの良い好馬体。ウオッカの取り損ねた桜花賞が目標。

14エフティアクトレスファルブラヴ×プライムステージ 矢野進
 すっかりネームバリューも落ちた母だが、何と言っても早熟性と完成度の高さは間違いなくPOG向きでずっと気になっていた。昨年のアブソリュートで復活の兆し、この子で爆発と期待したい。メアリーズガーデンとは全然違うタイプで、この2頭でファルブラヴ牝馬の特性を見極めたい。

15コロナグラフ♀ジャングルポケット×フラワーコロネット 浅見
 本当は上位で指名したかったが、他の人の意見でも見てみるか、と掲示板を除いていたら、キモチワルイ書き込みがびっしりされていて、萎えに萎えたのでこの辺でw 馬が良いのは間違いない。個人的には今年の社台募集馬の中でベスト3に入る。まあ、15位指名なので、2勝してくれたら大喜び。

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