年度別振り返り企画・第4世代

 一口デビューしたクラブと別れを告げ、新たにリニューアルされたユーワ→東京TCに加入する。

■2005年生まれ

  • 所属クラブ:ウイン・キャロット・東京(新規)
  • 出資6頭:フレンチノワール(4)・リーガルスキーム(4)・ミューズマジック(1)・インディゴライト(0)・ウイントリビュート(0)・キングプロローグ(0)
  • 勝ち上がり率:50%(3/6)
  • 通算成績:9-6-6-9-1-41/勝率.125
  • 出資成績:出資代金27万/回収賞金32.9万/回収率121.9%


 諸々のストレスに耐えられなくなりサウスニア退会。気持ち的には名前が変わった段階でもう他人のクラブというか、他人の馬という認識で、ひたすらクラブから発信されるキモチワルさに耐える日々だった。ウインも内部改変が有り、良い方向へ行くよう期待していたが募集馬も含め魅力は減退傾向。結局この世代がラスト出資になった。こちらは今の体制、色々思うところはありつつ頑張ってるので今後も活躍馬出して欲しい。そして次なる新規クラブに選んだのは、丁度リニューアルされた東京TC。第2のキャロを予感させるテコ入れ感と、独自色のある仕入れと価格帯、冠がないところなどが魅力だった。一方で朝令暮改トップダウンを起因とした圧倒的な腰の定まらなさはスタート時から不安を感じさせるものだった。


 ウイントリビュートは最後に補償を使って安い馬に、という前提で選んだ一頭。こういうのは当然走らないわけで。一応掲示板には乗ったけど、500万に上がっても無理だったでしょうな。戸田厩舎に関しては、下級条件馬は潰れない限りどんどん使っていくスタイルは好感持てた。一方、今に至るまで、上級条件馬や血統馬の扱いの下手さが目立つ。当時も今も明確なカラーが見えないままぼんやり成功しているので、今後も多分変わらないだろうな、という印象。まあ二度とお世話になることはあるまい。ともあれ、イブキやシャダイを支えたファンシミン系の馬。マル外かぶれで一口やってると、たまにこういう奥ゆかしい(?)血統にそそられる。まあ、相性悪いんですけど。


 インディゴライトはグラスボンバーの妹で、グッドルッキングなファルブラヴ牝馬だった。芝の短距離で掲示板に来たように、時間が合ってコンディション作れれば十分中央でもやれた馬。そういう意味ではまさに手塚さん向きの馬ではあったのだけれど。この馬はうまく行かなかったけど、手塚さんには結構ポジティブなイメージが残り、いずれまた短距離馬で良いのがいれば、と思っていて、今年のサフィロスに繋がってくれた。カラーのある調教師は馬が選びやすくて良い。キャロのパイプも今後強まりそうですな。


 キングプロローグはリニュ東サラで欲しい馬がどっちも牝馬だったので、牡馬を選んでおこうと主に厩舎でピックアップ。今だったらまず食指の動かないタイプだけど、当時は色々ウブでした。僅かキャリア1戦でその後無念のリタイア。入会動機にした牝馬2頭がまずまず頑張ってたので見て見ぬ振りしてましたが、結構最初からこのクラブとの相性は怪しいスタートだったと言える。まあ、全般、このクラブは関西馬割り引いて考えなきゃいけない特殊なところですな。音無厩舎への印象は難しいところだけど、あんま一口向きじゃないって評価に今のところなってます。こことか、橋田さんとか。西は一口に強い一流厩舎いくつもあるから、敢えてのチャレンジは余程抗いがたい馬じゃないとね。


 ミューズマジック。リニューアルされたユーワにこのタイミングで加入した理由が、大好きな牝馬の血統に出資できるから、というもの。その片方がこの馬の祖母、オトメノイノリ。美しい名前と地味な中年ジョッキー(失礼)のコントラストが印象深い名脇役。その初子ピアノソナタもまた美しい名前。さておき、往年の森イズムを継承した(と見なしていた)矢作厩舎が上手いことレースを選んで勝ち上がらせてくれた。骨折などもありつつ、もう一度掲示板にも乗ったけど、好走できるスイートスポットが非常に狭い馬でした。巷で色々言われている矢作さんですが、自分的には過去出資した関西厩舎では中の上くらいの評価。いずれシックリ来る馬でまた挑戦したい。


 フレンチノワール。もう一頭の牝馬がこの馬の祖母カノープス。岡部で逃げ切った新馬戦を今でもハッキリ覚えています。その後の成績はそんなに奮いませんでしたが、繁殖に入って良い子を出すだろうと期待していた馬。面白そうなマル外とは別に、こういう愛着ある血統に出資チャンスがあるのも一口の醍醐味。全姉もダート馬だったので、この馬もダートだろうと思ったけど2歳夏に芝でデビュー。数戦を経てダート短距離で勝ち上がり。その後は頭打ちの状況が続くも、陣営が色んなことを試した結果ダート中距離で嵌まる。当時知る人ぞ知る穴ジョッキーだったナベヒロとの出会いもあり、人馬一体の成長を見せて気付けば準OPに。芝の短いところでも強豪相手に鋭い追い込みを見せるなど、まだまだという期待を抱かせつつの引退。一度は重賞に出してあげたかった。初子が今年クラブから募集されています。凄い欲しいですが、さすがに出戻る気にはなれず…こっそり応援します。


 最後にリーガルスキーム。これはとにかく顔が非常に気に入って出資した馬。日高大洋産ってのもスペシャルウィークマジックキスなんか好きだった身としては惹かれた。デビューは年明けまでずれ込んだものの、ダートで圧巻の2連勝。その勢いのままNHKマイルへ出走、4世代目にして初のG1出走をかなえてくれました。結果は最下位でしたが、アンカツ騎乗と相まって非常に良い思い出です。その後はやや頭打ちになったと思いつつも、6歳夏の1000万特別をあっと驚く大外強襲で勝利。単勝97.7倍は暫く自己記録でした。勿論賞金的にも良く稼いでくれましたが、それ以上に、記憶に残る一頭。わかりやすい1400専門機で、その分幅広い適正を持ちながら1400に固執した別馬の陣営が駄目に見えたりも…。


 依然、馬選びは刹那的で外れも多く引いていましたが、この年一口通じて初の世代回収率100%越え。ここから2つ下の世代までが第1のピーク期でした。クラブを移ってすぐに、ある程度の成果が出たのも嬉しかったですね。

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