夏は新潟にずっと居る中舘騎手が、昨年の夏は、北海道で騎乗していました。
- 2004年以降の、夏競馬の中舘騎手の騎乗場所/数
- 2004 札幌000 函館000 福島072 新潟143 他064
- 2005 札幌000 函館000 福島078 新潟148 他077
- 2006 札幌000 函館000 福島075 新潟147 他083
- 2007 札幌000 函館000 福島066 新潟110 他086
- 2008 札幌044 函館000 福島066 新潟132 他034
ご覧いただいての通り、2004年〜2007年は、重賞だろうが何だろうが、北海道に足を踏み入れず、新潟福島で踏ん張っていた中舘騎手。勿論、新潟や福島の方が良い馬が回ってくると言うこともありますが、これは、同じエージェントの「北の帝王」藤田騎手との棲み分けという面もあったのだろうと想像できます。
それが、昨年は久しぶりの札幌参戦。その前に、北海道入りしたのは2003年の7月でした。これに関して、某本に「なるほどね?」と思わせる記述がありました。
「(略)〜中舘騎手ですが、調教師試験に合格すれば09年で騎手を引退してしまうかもしれません。〜(略)〜08年の夏に6年ぶりに札幌に参戦したのは、この布石ではないでしょうか。札幌で乗って、開いている日は馬産地に出向いて顔を売る。営業上手の中舘騎手なら、これくらいはしそうです」
これの前提になった、昨年の中舘騎手のブログ。
実は今、空いている時間を見計らっては「調教師試験のための勉強」を始めたんですよ。
2008.07.31【調教師のお勉強】
そして、今日のブログ。
週末の競馬に騎乗することはもちろんなんですが、
今回は、空いた時間を使って、
牧場に馬を見に行ったり、セールを見学したいと思っています。
分かりませんよ? 分かりませんけど、関東のベテラン調教師もだいぶ手薄になって、中舘騎手の中に「そろそろ」という思いが、無いとも思えません。大変空気の読める(だろう)人ですし、若手の調教師はどんどん伸びてきていて、自分より若い調教師が確固たる地位を築いた後では、大変かも、との思いもあるはずです。それが今年かどうかは分かりませんが、「ローカルの帝王」を見ることが出来るのも、ひょっとしたら後数年…更にひょっとしたら、今年が最後、という可能性がゼロとは言えないんじゃないでしょうか。
特徴のある騎手は貴重です。観戦の上でも勿論ですが、馬券の上では尚更。良い意味でも悪い意味でも「馬券で扱いやすい」ヨシトミ先生や、中舘騎手が居なくなってしまうと、関東騎手界はますます無味乾燥になりそうで、寂しいですねえ。悔いの無いように、騎乗振りをじっくり見て、馬券をしっかり検討して、心を込めて「やっぱ中舘は逃げちゃうよねえ」「やっぱヨシトミは持ったままで伸びないよねえ」と言っておきましょう。言えなくなると、きっと凄く寂しいですよ。
それと、年間の半分の勝ち鞍を北で稼ぐと言われる(誇張)帝王・藤田の動向にも注目。昨年は、(勿論中舘騎手の参戦だけではなく、三浦君やアンカツの参戦が直接要因ですが)リーディングも獲れない35勝。今年はどうかなあ?