もう、ね。

コンダクトレス、栗東入りしてラストランを目指すことになりました。

 

13日に栗東トレセンへ移動しました。「先週の競馬はまさかの除外となってしまいましたが、こればかりはどうにもならないことだったので、すぐに切り替えて今後の調整にあたっていました。これまでの走りから考えると理想の条件は中距離になります。関東圏の自己条件だと、4週目に組まれている中山の1800mがまず挙がるものの、そこだとスタートから最初のコーナーまでの距離が短いので先行したいこの馬にとって争いが激化した時に辛くなる可能性があります。あとは1ヶ月待って東京の2週目にある2400mということになるのでしょうが、そこだと少し長く、最後のレースになるかもしれないと考えるとちょっとどうかなと思えました。愛知杯という選択も頭のなかをよぎりましたが、新潟牝馬Sでチャレンジさせてもらって敵いませんでしたし、ひとつでも勝ち星を加えていいお母さんとして迎えてもらえられる可能性をより高められればということを一番に考えて、やはり自己条件にすべきだろうと判断しました。そこで月末に組まれている中京の2200m戦が現実的だろうと判断しましたが、輸送と環境の変化に堪えてしまう馬です。美浦から中京だと前日移動で一泊することになり、このパターンだと結構減ってしまいます。そこで考えたのが栗東入りでした。栗東から中京だと当日移動になりますし、出発がいくらかゆっくりめで、競馬場での滞在時間を少なくできるという利点があります。ちょうど他にも栗東へ連れていく馬がいたものですから、クラブと相談して、最善の策を尽くそうということになり、今週移動させていただきました。昨日移動し、無事に到着しています。ふなゆすりこそするものの落ち着いてはいて、精神状態は悪くなさそうですが、案の定、体は減っています。出発前は497キロで、到着直後は490キロ、今朝量ると482キロまでに減っていました。おそらく、美浦から直接中京へ行くとこのような流れで体が減ってきた状況で競馬となっていたことでしょうが、栗東から中京であれば少なくとも今回で言う490キロから482キロの減り分はなくすことができるのではないかと見ています。輸送して脚はスッキリしていますが、移動前に鉄を打ち替えた後に少しだけ張りが見られたこともありました。環境にも慣らすことを考えると、今週はじっくりと動かすことに終始して経過を見ていき、良ければ週末もしくは来週から少しずつ時計を出していくようにします」(小島師)31日の中京競馬(美濃S・芝2200m)に出走を予定しています。

 

もうね、一介の条件馬にここまでしてくれる調教師が、このご時世にいるってだけで奇跡ですよ。かつてのビンテージチャート&上原先生同様、この人じゃなければ1勝クラスで引退していた馬でしょうね。こういうのがあるから一口は続けたいし、こういうのが全くないから、調整師の手元にどれだけよさげな馬が入るとしても全然食指が動かない。本当に、今この時間を共有できているだけでこの馬に出資できたことを心底感謝したいです。

 

先日のエントリじゃないですけど、感動や喜びのないただの数字、金が減った増えただけの勝ちより、陣営と苦楽を共有して負けたレースの方がずっと心に残るし、出資する価値がある。一口は投資じゃなくて金で買う追体験の娯楽ですからね。ただ数字追うだけなら一口じゃなくてPOGで十二分だし、更に言えば競馬じゃなくて他のギャンブルやれば良い。自分が憧れて、一口でも良いから馬主になりたいと恋い焦がれた競馬サークルは最早死に体ですが、数少ない残存する場所がここで、今、それを一口で体感できる厩舎は、多分東西に片手ほどしかない。間違いなく、自分にとってはコジシゲ先生はその最高峰の一角ですし、出資有無にかかわらず、この経験を喜びやステータスと感じられない人とは馬の話なんかしても時間の無駄でしかない。そういう札束芸が(一口出資者の)優劣と思う人間は、今の時代楽しいだろうけど、その人の見ている競馬と私が好きなそれは違う。

 

私は胸を張って、G1馬、例えばハープスターへの出資より、ピースエンブレムやコンダクトレスに出資している自分、その馬のことを考えている自分の方が楽しんでるし、幸せだと断言します。今まで隠してた(隠せてないかも)ことぶっちゃけちゃいますけど、ハープへの思い入れはピースやコンダクトレスより全然無いもんね。勿論、テキの引退で人のドラマが途切れ、以降は調整師の使いっぱに過ぎない血統だ、という面や、ハープほどのクオリティにない馬が何倍もの値段で募集されてもなあ、というコスパの面も大きいけど。その観点で行くと、今は出資することがなくなったフレンチノワールの方がまだ思いずっと強いんだわ。

 

ともあれ現状で感情移入という面では一口キャリアのMAXに達したコンダクトレスは、次のレース云々じゃなく無事に引退して繁殖入りして欲しいし、それがノーザンで、キャロ募集なら言うこと無いけど、無事に子供を送り出してくれればそれでいい。

 

一方でコジシゲさんに関しては、これからもキャロで募集された馬は余程個人的なネガティブファクターが無い限り全部持ちたいし、マジでこの体験を身近な人間と飲みながら共有したいので、是非このしょうも無いブログを今でも見てくれて、一口続けてたり、興味ある人は一緒にコジシゲ馬出資ししましょう。この温度差、埋めたい。

当ブログの一口馬主関連記事の一部はキャロットクラブさまより許可をいただき転載しております。記事の再引用、転載はご遠慮願います。