ふと。

夜中に録画番組見ながら思うことがあったので、書く。

職業柄? 漫画原作の実写化是非についてよく聞かれたり、議論に巻き込まれたりするんだけど、個人的には割と肯定派。原作として優れているものは色んなジャンルに広がっていって良いと思うし、そこから新しいファンも入ってくるだろうし、極端な話、原作ファン誰も見なくても興行的に成功すれば万々歳な訳だし。

地上波のドラマなんて元々劇画や少女漫画の割合高かったけど、しばらく前からそれ以外のジャンルも含め依存度凄くて漫画原作なかったらペンペン草だし、その中に良い作品も一杯あるし、劇場に関しても実力派の若手が良い漫画原作と出会って今までと違う層でもメジャーになるのは見ていて嬉しいし。

勿論中には目を覆わんばかりのものも確かにある。かつてのゴ-リキ-や最近のなにがしケントみたいに実力相性無視でごり押しマッチングされてるのは、誰得なのか分からないし(当人のファンは嬉しいのだろうか。出てれば何してても良いレベルの信者は別として)。俳優さんに限らず、アイドルもね。男女問わず旬を使えば数字見えるというところはあるにせよ、流石に原作へのリスペクト足らなさ過ぎるんじゃないか、というミスキャストはちょっと疑問に思ってしまいますな。いくら顔面偏差値高くても口から脳みそこぼれてない?って心配になるくらいアホの子オーラ全開のあんちゃんが知的なキャラ同士の恋愛劇やりまーす、は無理ありすぎだろう。相手も最近のキャラと、その酒焼け風の声でお嬢様キャラはなあ、という感じで逆に違和感のレベルバランスは取れているのかも知れないけど。まあ、見に行かないと思うので、余り飲み席でも文句言わない。俳優目当てで見に行った客、1万人に1人でも原作に興味持つと良いですなあ。あと回り回って原作(者)バッシングみたいにならないと良いなあ。

ともあれ、実写化自体は全然嫌じゃないし、どんどんやれとも思うけど、隅々まで納得いくキャスティングは、好きな作品ほど厳しいので、有る程度妥協はしつつ、もっと悪くなる可能性もあったと思える所で留まっていれば御の字だし、それ以上なら万々歳かなと。でもせめて、ビジュアルより声質とか、空気感とか、そういうキャラクターの部分でのマッチングは大事にして欲しいな、とは思いますよね。見た目なんてどうせコスプレなんだから基本、余程のことがない限りある程度は寄るし。でも声や空気感のイメージはその人が本業で活躍してればしてるほど、強い違和感になる。

 

そんな私の好きな実写化は、と言われると最初に思いつくのはるろ剣ですかね。あれは個人的にはほぼ何のイメージ逸脱もなかったな。てか佐藤健蒼井優神木隆之介めっちゃ良かった。他。GANTZ。テルマエロマエ坂道のアポロン恋は雨上がりのように。俺物語。ヤッターマンもなんか好き。あとヤンキー漫画は大体実写面白いよね(個人的感想)。逆に残念だったのは…あー、まあ、色々あるけど、オフの場で。

 

まあ、根本、原作者の人が、作品作りのモチベーション高くなるような実写化であれば、良いんじゃないかなというのが結論です。さっきも言ったけど原作ファンが嫌だと叫ぶ権利はあるけど、原作者や出版社を叩きに回るのは見苦しい。それはファンの当然の権利ではなくその作品が好きな自分を肯定して貰えなかった八つ当たりで、そんな自慰行為にオフィシャルを巻き込むのはみっともない。自慰のストレスを共有したがるのも、相手と場合を選んで欲しい。だから某頭脳戦のアンチに私を巻き込まないでください(言いたかったこと)。私は、原作のイメージからかけ離れてて鼻だね、とは思うけど、彼らのアンチにはならないので。むしろ適材適所で、その素晴らしいポテンシャルを輝かせて欲しい。

 

 

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